2011 Fiscal Year Annual Research Report
呼吸窮迫症候群の新しい治療法の研究ーサリドマイドの肺血管新生戦略の検討
Project/Area Number |
22791749
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
船越 多恵 鳥取大学, 医学部, 助教 (00444638)
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Keywords | ARDS / Thalidomide / 乾湿重量比 / 間質性肺炎 / 肺容量曲線 / 血管新生抑制薬 / Omegaven / BALF |
Research Abstract |
Acute respiratory distress syndromes (ARDS)肺の末期像である間質性肺炎のモデルを確立するため、Lipopolysaccharide (LPS)をマウスに経気管的に投与した。持続的な炎症が必要となるためLPSを1mg/Kg、2.5mg/Kg、5mg/Kgと変化させ、週2から3回の投与を4週間にわたって投与した。病理評価ではすべてのグループで血管周囲の多核白血球増加は認められたが、間質の繊維の増加は認められなかった。LPSによりARDS間質性肺炎モデルの確立は困難と判断した。 ARDS肺の急性期像を確立するため、マウスにLPSを2.5mg/Kg、5mg/Kgを1回もしくは2回経気管投与し、最終のLPS投与から6から24時間後に評価した。 LPSを2.5mg/Kgを24時間間隔で2回経気管投与し、6時間後に評価する事で肺水腫の指標である乾湿重量比(W/D)が増加した。また24時間後に評価する事で、W/Dの変化は減少するが、病理評価では気管周囲の肺胞腔への多核白血球の増加などの変化が大きく、肺繊維化の初期段階として有効であると評価した。 Thalidomide 50mg/KgをDMESに溶解し、腹腔内投与をLPS投与の前日よりおこなった。DMESのみ投与した群と比較し、間質重量比、病理組織像、肺圧容量曲線に於いて、2群間で有意差は認められなかった。Thalidomideが脂溶性のためDMESを基剤として用いたが、この影響も強いと判断した。投与経路を経管投与に変更し、用量を変更しつつ、今後ARDS肺への影響を検討することとした。その他の血管新生抑制薬のARDS肺への影響も今後検討する。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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