2010 Fiscal Year Annual Research Report
rh‐BMP・インテリジェントゲル複合体を用いるインプラント用骨増生法の開発
Project/Area Number |
22791886
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
林 和彦 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (90444687)
|
Keywords | 増生 / インプラント / ドラッグデリバリーシステム / 成長因子 |
Research Abstract |
本年度は、ゼラチンとrh-BMP2を組み合わせたドラッグデリバリーシステム骨増生への応用するために、骨形成に必要なrecombinant-human bone_morphogenetic protein 2 (rh-BMP-2)の至適量を明らかにすることを目的とし以下のとおり実施した。 1.ニュージーランドホワイトラビット5羽の頭蓋に骨直径3mm、深さ3mmの骨欠損を5mm間隔で4個形成し、試作した異なるrh-BMP-2量(0、2、4、8 μg)を含浸させたゼラチン(縦5mm、横3mm、厚2mm、含水率95% 等電点(IEP)5.0)を用いたrh-BMP-2・ゼラチン複合体を作製した。各動物で複合体の埋入位置が同じにならないようランダムに配置し填入、3週間後、動物を屠殺して骨組織ブロックを採取した.通法に従い脱灰薄切標本を作製し、H-E染色を施して光学顕微鏡を用いて組織学的に観察するとともに、組織形態計測(増生骨面積率)を行い、皮質骨欠損内における新生骨の割合を算出した。それにより、h-BMP-2・ゼラチン複合体を用いたドラッグデリバリーシステムにおける骨形成に必要なrh-BMP-2の至適量を明らかにした。 2.本年度の結果を元に23年度はインプラント埋入時のスクリュー露出を想定した骨欠損をハイブリッド成犬下顎骨に作製、同材料を填入してインプラント周囲の骨増生を組織学的、組織形態計測学的観察し、有用性を明らかにする予定である。
|