2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22792141
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
永谷 幸子 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (90452200)
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Keywords | 離床 / 循環動態 / 近赤外線分光法 / 加速度 |
Research Abstract |
今年度は、研究協力を依頼し同意の得られた65歳以上の地域在住高齢者を対象に実験研究を実施した。研究対象者に関する基礎的な情報として、研究対象者の年齢、性別、身長、体重、既往歴、現在服薬中の薬、これまで起立時にふらつきやめまいなどを起こしたことがあるか、について収集した。研究参加者は20名(男性4名、女性16名)、平均年齢は71.6歳であった。今回の研究参加者の中に、これまで起立時にふらつきなどを経験した者はいなかった。 実験は10分間の安静の後、ベッドから起き上がってもらい、3分間立位を維持して行った。測定には生体情報モニタ(BP‐608:オムロンコーリン)を使用し、実験開始から終了時まで心拍数と一心拍毎の血圧を連続的に測定した。赤外線酸素モニタ(NIRO‐120:浜松ホトニクス)を用いて、酸素化ヘモグロビン変化量(⊿O2Hb)および脱酸素化ヘモグロビン変化量(⊿HHb)を、安静開始時より実験終了まで連続的に測定した。赤外線酸素モニタの測定部位は前額部とした。身体の動きは3軸加速度計(MA3‐AC‐RDB:MicroStone)で計測し、対象者の胸骨角直上にセンサを装着し、仰臥位から立位に至る過程を測定した。 起立後⊿O2Hbは迅速に下降し最大で-2.1auまで低下が認められた。逆に⊿HHbは上昇し最大で1.7auまで増加が認められた。安静時の酸素化ヘモグロビン変化量の平均値と、起立後30秒時点の平均値を比較したところ、有意な低下が認められた(p<0.05)。起立に伴う⊿O2Hbと⊿HHbの変化は起立後20秒以内に速やかに下降、上昇することが確認された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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