2010 Fiscal Year Annual Research Report
補完・代替療法に取り組むがん患者への看護支援モデルの開発と精練
Project/Area Number |
22792173
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
淺井 潤子 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 助教 (30554597)
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Keywords | 看護学 / がん看護 / 補完・代替療法 |
Research Abstract |
本研究の目的は、補完・代替療法(以下CAMとする)を利用するがん患者の取り組みを縦断的に明らかにし、患者に対する具体的で継続的か看護支援モデルを開発・精練し、CAM利用者のQOLを向上させることである。平成22年度は、患者の取り組みのプロセスを明らかにし、看護支援モデルを考案するための基礎資料を得ることであり、以下の成果を得られた。 1.フィールド調査に先立つ文献検討、およびCAMに関する最新の知見をえるために学術集全に参加することによって、以下の通りに調査内容を精選し、全23項の設問から成るインタビューガイドを作成した。 (1)疾患・病院の治療についての医師からの説明内容とそれに対する思い等、(2)現在利用しでいるCAMの内容・方法、CAMに期待していること、CAMを始めるときに遭遇した困難とそれに対する思い・行動、CAM開始後に実感している身体的・精神的変化とそれに対する思い・行動、CAM利用の継続を支えている事柄等(3)過去に利用していたCAMについて 2.倫理的に配慮しながら対象者に研究協力依頼が行えるよう、アンケート用紙を以下の通りに作成し、配布を開始した。 (1)アンケートの質問は、4項目から成り、CAM利用の有無、利用しているCAMの内容、本研究の説明を受ける意思があるかどうか、等を問うものとした。本研究の説明を受ける意思があると答えた者に対しては、氏名等、対象を特定できる個人情報を記載してもらい、研究者が直接アクセスできるよう配慮した。 (2)研究協力施設のスタッフに研究計面について説明し、外来主治医を通して、作成したアンケート用紙の配布を開始した。配布部数は50部程度を予定している。医師には、調査の場に通院しているがん患者であり、30分程度の面接が可能な状態にある者を対象に、アンケートへの回答の有無が診療や看護には何ら関係のないことを強調して配布するよう依頼した。なお、アンケートへの回答はまだ得られていない。
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