2010 Fiscal Year Annual Research Report
終末期がん患者と配偶者の相互作用を支える看護モデルの構築
Project/Area Number |
22792174
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
渡邉 美和 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 助教 (90554600)
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Keywords | 終末期 / がん患者 / 相互作用 / 配偶者 |
Research Abstract |
平成22年4月~平成23年1月の期間に、終末期がん患者と配偶者の相互作用に関する、平成17年から22年の国内外の文献を集め、予備調査を行い最新の知見を得た。具体的には、「終末期がん患者の心理」「終末期がん患者の家族」「終末期がん患者と家族の関係」「終末期がん患者と家族の相互作用」「相互作用について」の項目それぞれについて、文献から得られた最新の知見をまとめた。更に、発声のできない終末期がん患者と家族に関する国内外の文献を集め、文献検討を行った。上記項目に加え、「終末期の頭頸部がん患者について」「発声のできない終末期患者の心理」「発声のできない終末期患者の家族」「発声のできない終末期患者と家族の関係」の項目についてまとめた。文献検討にて、現在までに行われている本研究テーマに関連のある研究の内容、傾向、どんなことが明らかになっているのかなどを知ることができた。また、文献検討で得られた知見を基にして、本研究の計画や調査内容、インタビューガイドを見直し、洗練させた。 平成22年4月~平成23年3月の期間に、本研究フィールドに予定している診療科の外来で、月に2回程度看護師として研修に入り、本研究の対象となりそうな患者の入院の有無について予備調査を行った。調査により、在宅で過ごしていたが、病状の悪化により入院となる終末期の患者がいるとことが確認された。 平成23年3月、本研究における倫理的配慮について熟考し明確にし、千葉大学大学院看護学研究科倫理審査に申請した。審査にて、「条件付承認」を受け、修正・再提出し、現在は結果待ちの状態であり、承認を受け次第、終末期がん患者と配偶者の相互作用を明らかにするための研究のデータ収集を開始する予定である。
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