2011 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル化したアジアにおける糖尿病予防プログラムのためのモデル構築
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22792295
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Research Institution | University of KinDAI Himeji |
Principal Investigator |
神原 咲子 近大姫路大学, 看護学部, 准教授 (90438268)
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Keywords | グローバリゼーション / アジア / 生活習慣病 / パブリックヘルスコミュニケーション / モデル構築 |
Research Abstract |
インドネシアジャワ島における保健行動と比較をするために、バリ島において、糖尿病患者、医療関係者、伝統的医術師などに対しインタビュー調査を行ったところ、元々独自の病気観の存在が大きい中で、州の医療保険により新たな受療行動をとっていると考えられた。また、前年度バリ南東部にあるチュニンガン島民に対し、栄養学的調査を行った結果に対して、裏付けデータの収集を行っており現在分析中である。 日本については、昨年までの結果から、情報入手と健康管理について検討の必要があると考え、レビューにより抽出された情報弱者となりうる人々、地理的に離れた離島、「ITを使いこなす能力」が不足していると考えられる高齢者、そして「情報を使いこなす能力」が言語の問題から不足してしまうと考えられる在日外国人を対象としインタビューをおこない、問題分析を行った。タイでは特に近年、アジア各国で医療保険の在り方が変化してきており、受療行動に影響を及ぼしている。またグローバル社会において食習慣と交通手段が急激に変化してきているなかで、更に民俗医療の文化的モデルはまだ都市化とは並行して根強く残っていることが縦断的な観察で明らかとなってきた。 全体的に健康政策とパブリックヘルスコミュニケーションの在り方が、意思決定に大きく影響を及ぼしているのではないかと推測された。これらの研究から、様々な生活様式の変化、医療体制などの文化差異を考慮した上での各国に適した考慮に入れて包括的なプログラム開発するためのモデルに向けて分析していきたい。また多数の人口が信頼の置き、頻繁に使用しているコミュニケーションツールで効果的にメッセージの提供をおこないたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究計画でプロセスは少しずつずれるものの、5か国にて比較を行う計画であるが、2か国で深く掘り下げてしまった為に、3か国での調査が遅れており、内容も浅くなっている。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は遅れているサイトについて、重点的に研究し、最終年度の目標達成に向けて、まとめを行う。
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Research Products
(12 results)