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2011 Fiscal Year Annual Research Report

大腸菌シャペロンによるタンパク質凝集抑制効果の大規模解析

Research Project

Project/Area Number 22870010
Research InstitutionTokyo Institute of Technology

Principal Investigator

丹羽 達也  東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助教 (50588530)

Keywordsタンパク質凝集 / 分子シャペロン / 無細胞タンパク質合成系
Research Abstract

本研究計画では、PURE systemという再構築型の無細胞タンパク質合成系を用いて大腸菌で主に働くとされている3種の分子シャペロン(Trigger Factor,DnaK/DnaJ/GrpE、GroEL/ES)について、タンパク質の凝集抑制効果を網羅的な実験によって評価し、その結果を統計的に解析し、各シャペロンの機能やタンパク質の凝集性について新たな知見を得ることを目的としている。
本年度は前年度に完了した約800x4回の凝集評価実験による大規模データセットの解析を主に進めた。具体的な解析内容としては、当初から予定していた分子量・等電点・アミノ酸組成といった一次元的な性質、立体構造(SCOP fold)や四次構造(ホモ/ヘテロオリゴマーなど)といった性質と、各シャペロンの凝集抑制の度合いとの比較を行ったことに加え、過去に報告されているシャペロン基質候補との関連性についても調査を行った。その結果、DnaK/DnaJ/GrpEとGroEL/ESについては分子量やSCOP foldについて明らかな差を見いだすことができた。その一方で、アミノ酸組成については、PLS回帰法などの多次元的な解析を用いても凝集抑制の度合いと有意な関係はみられなかった。
またTrigger Factorについてはそれ単体では凝集抑制効果があまりみられなかったが、他の2種のシャペロンが共存する条件で再び凝集抑制効果を評価したところ、他のシャペロンと協同的に働く様子を観察することができた。
以上の結果をまとめた論文を、今年の初めに米国の科学雑誌であるProceedings of the National Academy of Sciences誌に投稿した。現在1度のリバイスを経て、結果の報告を待っているところである。

  • Research Products

    (2 results)

All 2011

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] Difference in the distribution pattern of substrate enzymes in the metabolic network of Escherichia coli, according to chaperonin requirement2011

    • Author(s)
      Kazuhiro Takemoto, Tatsuya Niwa, Hideki Taguchi
    • Journal Title

      BMC Systems Biology

      Volume: 5 Pages: 98

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 無細胞蛋白質合成系を利用した蛋白質凝集の網羅的解析2011

    • Author(s)
      丹羽達也
    • Organizer
      公開シンポジウム「蛋白質の機能を解き明かす多彩なアプローチ」
    • Place of Presentation
      横浜市立大学鶴見キャンパス(招待講演)
    • Year and Date
      2011-10-17

URL: 

Published: 2013-06-26  

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