2022 Fiscal Year Comments on the Screening Results
Project/Area Number |
22H04919
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Research Category |
Grant-in-Aid for Specially Promoted Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
水島 昇 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (10353434)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小嶋 良輔 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (10808059)
塚本 智史 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 本部 安全管理部, 課長 (80510693)
森下 英晃 九州大学, 医学研究院, 教授 (90783499)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2028-03-31
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Summary of the Research Project |
これまでの細胞成分分解の研究においては主にタンパク質分解が中心に行われ、成果が上げられてきた。本研究は、残された課題である“生体膜の分解”に着眼し、オートファジーや細胞質リパーゼによるオルガネラ分解の分子機構及びその多様なメカニズムが持つ生理的意義を複数の遺伝子改変マウスやゼブラフィッシュを用いて個体レベルで明らかにし、オートファジーによる選択的膜分解の分子機構を解明するものである。分子機構解明には、広域三次元CLEM(光-電子相関顕微鏡)法やオルガネラ特異的な膜脂質標識法、数理モデルなどの先端的手法を用いる。
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Scientific Significance and Expected Research Achievements |
生命は細胞及び細胞内小器官の膜による区画化により初めて成立し、それらはダイナミックに分解・生成しているが、その分解機構及び多様な分解機構の持つ生理学的意義は未解明である。本研究で応募者は明確かつ緻密な研究計画と複数の遺伝子改変動物や特殊な解析法を準備し、さらには数理モデルや化学分野の専門家との分野横断的なチームを構成することにより、この難題に挑戦する。研究目的は生命の根幹に対する問いであると言え、研究成果は生物学全般に革新的な波及効果をもたらすものと考えられる。
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