2022 Fiscal Year Research-status Report
遠隔異文化ディスカッションにおけるVRコミュニケーション空間についての実証研究
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22K00660
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
深川 美帆 金沢大学, 国際機構, 准教授 (00583171)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 昭孝 金沢大学, 学術メディア創成センター, 助教 (80513134)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | VR / ディスカッション / 異文化理解 / 日本語教育 / ビデオ会議 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,遠隔による対話を中心とした異文化理解授業において,どのようなサイバーコミュニケーション環境が最適かを明らかにし,対話と学びを促進する遠隔教育の手法を確立しようとするものである。ポストコロナ禍の現在,海外との交流の在り方に変革が迫られ,教育分野においても新しい学びの形態が模索されている。さらにICT技術の進歩により空間を超えたコミュニケーションの可能性が広がる中,こうしたテクノロジーを活用した新たな教育が求められている。本研究は,遠隔接触場面における対話を重視した異文化理解教育において,3D VRとweb会議プラットフォームといった異なる特徴を持つサイバーコミュニケーション空間での実験授業の比較・分析により,学習者の活発なインタラクション(interaction)と異文化についての「深い」理解を促す学習活動を実現するための特徴を明らかにすることを目的とする。これにより得られた結果は,国を越えたオンライン留学や協働学習プログラムなど,今後のDX(Digital Transformation)を見据えた次世代の遠隔教育のためのプラットフォームの提供,そして異文化間コミュニケーション・コラボレーションの新たな形態の提案として社会に還元できる。 令和4年度は、これまでに実践してきた、web会議プラットフォームを利用したビデオ議ディスカッションをVR空間で実施した場合にどのような課題があるかを明らかにするために、VR空間でのパイロット研究を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
VR空間でのパイロット研究の結果をもとに、本実験に向けて、VR空間でのディスカッション活動の立案およびVR空間内の設計を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度前半に本実験を行い、VR空間でのディスカッションとウェブ会議プラットフォーム上でのディスカッション、および対面でのディスかションの学習に関わる特徴について分析を進め、その成果を学会等で発表する予定である。
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Causes of Carryover |
当初計画していた日本国内での学会発表の予定が、研究の進捗状況により、次年度以降に延期になったため、これに伴う費用を次年度に繰り越すことにした。また、zoomアカウント用に計上していた費用は次年度以降必要となるため、これについても繰り越すことにした。
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