2022 Fiscal Year Research-status Report
日本語指導が必要な高校生に対する教育支援の実証研究
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22K00797
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Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
木山 三佳 明海大学, 外国語学部, 教授 (60438801)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田川 麻央 明海大学, 外国語学部, 講師 (50735363)
範 弘宇 明海大学, 多言語コミュニケーションセンター, 講師 (10906704)
高柳 奈月 明海大学, 多言語コミュニケーションセンター, 講師 (60836097)
山岸 宏明 明海大学, 多言語コミュニケーションセンター, 助教 (20791718) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 高校に在籍する日本語指導が必要な生徒 / 日本語支援 / 教科学習 / 読解 / 作文 / 進路意識 |
Outline of Annual Research Achievements |
高校に在籍する日本語指導が必要な生徒(以下、JSL高校生)に対する日本語指導が在籍学級で受ける教科の授業の理解や授業参加にどう役立っているのかを明らかにするために、今年度は、①日本語力、②読解、③作文、④進路についての意識、の4つの調査を行った。 日本語力についての調査は日本語支援で行っている日本語能力試験対策の効果を文字・語彙・読解に準拠したテストを実施した。日本語支援で行っている日本語の規則や読解の得点に向上がみられるか、教科学習の基礎となる日本語力は向上しているかという指標として捉える意義がある。 読解は明示的に読解ストラテジーを指導する活動を中心に読解力テスト及び学習者の情意面の変化を調査した。教科の内容を理解し授業参加するためには教科書等の長文を読む力が必要である。読解はJSL高校生にとって苦手意識が強く、情意面での変化は教科学習の成功の可否に関わる可能性がある。 作文は、JSL高校生が書いた作文(賛否両論文)から、滞在1年~3年の間で文の複雑さがどのように変化するのか、また、滞在1年~3年の間で文の正確さの特徴には変化がみられるのかを調査した。授業、進学、就職などで、文章によって選抜される機会は多い。JSL高校生の書く文章の特徴や問題点を捉えることは作文の支援がどのような効果をもたらし、それが授業参加・成績、進路決定に与える影響などを考えるうえで重要である。 進路についての意識はインタビュー調査を行った。進路については家族や周囲のコミュニティの影響もあるとされており、JSL高校生のライフプランやキャリア意識の形成を長期的に見ていく必要がある。進路意識は学習意欲と関わるため、個々の進路意識とその変容をインタビューによって丁寧にみていくことは情意面の分析のために重要である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究分担者が1名辞退したうえに、全員がかかわる新規業務が増えたこともあり、一部未実施の調査がある。また、分析を行うために十分なデータ量が集まっていないため、今年度も引き続きデータを収集する。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度調査を行った分野(日本語力、読解、作文、進路についての意識)は、必要に応じて調査方法等を改善し、新規の調査協力者に対して、引き続き調査を行う。 また、昨年度の調査協力者のフォローアップや、昨年度実施できなかった授業への参加についての調査について調整を行う。
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Causes of Carryover |
研究分担者1名の辞退により大規模な質問紙調査を実施できなかった。そのため質問紙調査のデータを整理する人件費の使用がなかった。また、各調査についてのデータ収集および分析が終了していないため、学会発表等での旅費を使用しなかった。
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