2023 Fiscal Year Research-status Report
Construction of a new paradigm of interlingual communication: international comparison of "setuei"
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22K00822
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
木村 護郎クリストフ 上智大学, 外国語学部, 教授 (90348839)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
糸魚川 美樹 愛知県立大学, 外国語学部, 准教授 (10405152)
TUCHAIS SIMON 上智大学, 外国語学部, 教授 (50453600)
藤井 久美子 東洋大学, 経営学部, 教授 (60304044)
角谷 英則 津山工業高等専門学校, 総合理工学科, 准教授 (90342550)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 節英 / 言語権 / コミュニケーション権 / 英語 / 言語差別 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究計画にしたがって、以下を開催した。第31回情報保障研究会/第1回節英研究会(2023年9月16日(土))および第32回 情報保障研究会(2024年3月30日(土)および31日(日))(研究会詳細はhttps://syakaigengo.wixsite.com/home/zkで公開されている。)。「英語による高等教育に関する議論-フランスの事例」「ドイツにおける英語普及論と英語抑制論」「アラブ世界の英語」「鈴木孝夫の国際英語論」「スペインの<言語的多様性>と英語」といった論題で報告が実施され、研究進捗状況と内容に関して、近接分野の研究者との質疑・意見交換がなされた。「 節度をもって英語をつかい、他手段とつかいわける」ことを主張する節英論の基盤を明確にし、かつ同様の問題が観察可能な世界各地域における、英語教育・ 使用を抑制する動向に 関する調査を実施することで、「節度ある英語使用」の意義と可能性を探究するという本研究の目的に向けて、おもに、英語のヘゲモニー言語としての位置に関する各国の言説状況の整理とその相関関係の理論的整理が当該年度の実績の中核をなしている。英語の圧倒的な地位の強化に向けた動きは各国でみられるが、同時に、その無限定な進展を抑制しようとする動きが研究者などの言説において、またしばしば政策レベルでもみられることが明らかになった。相互に無関係に提起されているようにみえる言説や政策における共通点や違いについて議論が進められた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定にしたがって研究会を開催し、それにともなって研究成果が出されているため。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画に沿ってすすめる。
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Causes of Carryover |
研究費を効率的に使用することが出来たため。繰り越し分は今年度の物品購入費・旅費・研究会開催・成果公開費に充当する予定である。
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