2023 Fiscal Year Research-status Report
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22K02096
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Research Institution | Kanagawa University of Human Services |
Principal Investigator |
駿藤 晶子 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 准教授 (40457883)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
相澤 清晴 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 教授 (20192453)
鈴木 志保子 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 教授 (50325817)
飯田 綾香 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 講師 (70739169)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | AI / アプリケーション / 食事調査 / 管理栄養士 / 栄養食事指導 / セルフモニタリング |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度までに、AIシステムの食事記録としての妥当性に焦点を当てて検討してきた。このAIにおける栄養価計算には「日本食品標準成分表」のデータが用いられており、2020年に七訂から八訂に改訂されて以降、順次、システムも修正が続けられており、八訂による栄養価計算に対応できるようにしている。 そこで、大幅にシステムが修正されても、AIシステムが問題なく使用できるのか、その精度を確認することを2023年度の目的とし、AI法と秤量法のエネルギーおよび栄養素量をBland-Altman分析にて比較した。その結果、エネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物において正の固定誤差が、食物繊維総量において負の固定誤差が生じていた。 エネルギーと三大栄養素において正の固定誤差がみられたのは、これまでの研究と同様であった。食物繊維総量、カルシウム、鉄においてみられた負の固定誤差は、AI入力時に各栄養素の値が揃っていない食品・料理を選択したことによると考えられる。より正確な摂取量の把握にはシステムの改善や入力時の注意が必要であるが、秤量法との一致性は高いといえる。 以上より、システムが大幅に更新されてもこれまでと同様の精度を保っていたことが確認された。また、本研究において、AIシステムを用いた食事記録の際、管理栄養士による修正が入ることにより、実際の摂取量に近い栄養価の算出が可能であることも確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年度は、疾患を持つ患者や高齢者に焦点をあてて、AIシステムを使用した際の実用性の検証を行っていく予定であったが、十分に進めることができなかったため。 また、論文投稿の準備も遅れているため。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度以降は、管理栄養士養成課程の以外の学生にもAIシステムを使用してもらい、栄養の知識がない一般の方を想定した実用性の検証を行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
2023年度は論文投稿に至らなかったことが次年度以降に使用額が生じた主な理由である。次年度は、論文投稿費用及び英文校閲費用として使用する見込みである。
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Remarks |
神奈川県立保健福祉大学 保健福祉学研究科 栄養領域 給食経営・管理学研究室Webサイト https://www.kuhs.ac.jp/department/graduate_school/professors/details_01424.html?l=professors_nutrition
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