2023 Fiscal Year Research-status Report
適応指導教室等に通う感覚処理感受性の高い子供の特徴と支援プログラムの検討
Project/Area Number |
22K02671
|
Research Institution | Kio University |
Principal Investigator |
高田 恵美子 畿央大学, 教育学部, 教授 (70623908)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三木 美香 畿央大学, 教育学部, 准教授 (10724552)
信迫 悟志 畿央大学, 健康科学部, 准教授 (50749794)
毛利 春美 畿央大学, 教育学部, 准教授 (80750398)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | 感覚処理感受性 / 不登校 / 教育支援センター / 学びの多様化学校 |
Outline of Annual Research Achievements |
不登校児童生徒の中には、生得的なSPSの高さから学校環境に対して自覚のないままに、持続的、慢性的なストレスや疲れが生じ、登校することが困難な子供、いわゆるHSCが存在するのではないかと考える。しかし、不登校とSPSの高さとの関連については明らかになっておらず、自己評価に加え他者評価を実施しているものはない。また、不登校児童生徒のSPSの高さが、対人感受性やストレス反応、性格特性、神経発達障害特性、脳のミラーニューロンシステムとの関連があるのかについては明らかになっていない。 そこで、小学生・中学生を対象にHSCに関する調査を実施し、不登校とHSCとの関連やHSCの特性が明らかとなれば、その特徴に応じた不登校支援が可能となり、不登校の改善や子供たちの社会的な自立等に役立てることができる。また、不登校要因のアセスメントとして用いることで、不登校の予防にも効果が期待できると考える。 そのため、調査内容について検討を行い、日本語版児童期用敏感性尺度(HSCS-C)、日本語版青年前期用敏感性尺度(HSCS-A)子どものストレス反応尺度(CSR)、子ども用短縮版対人感受性尺度、小学生用主要5因子性格検査、AQ児童用、ADHD Rating Scale-IV (ADHD-RS-IV)、運動共鳴課題を選定し、質問紙等を作成した。また、教育支援センター(適応指導教室)、学びの多様化学校(不登校特例校)、不登校親の会等に調査協力の依頼を行い、教育委員会、児童生徒、保護者等の内諾を得た。研究倫理審査委員会の承認を得て、調査票の配布に関する準備を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
調査内容の再検討や、調査対象者の内諾に時間を要したため、予定していた調査の実施まではできなかった。
|
Strategy for Future Research Activity |
3年目となる9月までに調査を実施し、データ分析を行い、関連を明らかにし、学会等で成果を発表する。
|
Causes of Carryover |
予定していた調査が実施できなかったため次年度使用額が生じた。次年度使用額は、実施できなかった調査を行うにあたって使用する予定である。
|