2022 Fiscal Year Research-status Report
eラーニングと肺模擬臓器を用いた胸腔鏡手術手技教育法の確立
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22K02861
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
山本 真一 自治医科大学, 医学部, 教授 (50438636)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 胸腔鏡手術 / シミュレーター / eラーニング / 肺模擬臓器 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、まず胸郭モデルと肺模擬臓器モデルを組み合わせ、実際の手術と同様の配置で安全な標準的手術手技を定義する。続いてe-ラーニング等を用いて、標準手術手技に関する知識を習得させたのち実際に肺モデルによる修練を行い、あらかじめ設定された技術点と手技時間の目標値に達するにはどの程度の練習が必要かを調べることにより、修練医の効果的な練習法を確立することを目的とした。 2022年度は、まずeラーニング教材の作成を行った。標準手技の模範を作成し、指導医間で標準手技の確認を行い、教材として周知し修練者がトレーニングできるかどうかを検証し、トレーニングが可能であることを確認した。計画にやや遅れは生じているが、2023年度より修練を開始できる見込みは整った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナウイルス感染症の蔓延により、基準作成のために集まり指導教材を作成することが難しい状況であったため、計画にやや遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年以降は、年間1~2名の修練が見込まれる。トレーニングの録画画像評価等を行い、適宜フィードバックを行うと同時に確認テストや個々の手技、手技の組み合わせである一連の肺切除手技との関連性を検討し、修練者の傾向分析を行い効果的な練習法や練習回数などを予測提示する。まず中間報告として2023年度に開催される第40回日本呼吸器外科学会学術集会で報告する予定としている。
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Causes of Carryover |
2022年度は指導のための教材作成を行うため胸腔鏡手術練習ツール(胸腔鏡セット、胸郭モデル、肺模擬臓器)を購入した。しかし研究にやや遅れを生じているため、模擬臓器購入が予定どおり進まず次年度使用額が生じた。2023年度以降は実際に修練を行うため、適宜肺模擬臓器の購入が必要であることより予定した使用額を要する見込みである。
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