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2022 Fiscal Year Research-status Report

子どもと教師のペアデータから捉える教師のいじめ認識と児童期におけるいじめの変化

Research Project

Project/Area Number 22K03053
Research InstitutionShizuoka University

Principal Investigator

金子 泰之  静岡大学, 教職センター, 講師 (00710641)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岡田 有司  東京都立大学, 大学教育センター, 准教授 (10584071)
都筑 学  中央大学, その他部局等, 名誉教授 (90149477)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2027-03-31
Keywordsいじめ / 学校適応 / 生徒指導 / 教師と児童・生徒の関係
Outline of Annual Research Achievements

いじめ被害,加害,傍観の実態と,教師の関わりを明らかにするために,アンケート調査を実施した。約1200名の小中学生を対象に,アンケートを配布した。対象とする学年は,小学1年生から中学3年生までの義務教育段階すべての学年を対象とした。その結果,小学生738名,中学生360名からの回答を得た。調査対象となった小中学生に対して,これまで経験したことのあるいじめ被害,いじめ加害,いじめ傍観を回答してもらった。いじめ被害については,それが起きた場所と時間についても回答を求めた。
いじめ被害の実態としては,「仲間はずれや無視」,「なぐられたりけられたりした」,「直接,悪口や嫌なことを言われた」,「遊ぶふりをして軽くたたかれたり,押されたりした」の4つのいじめ項目については,小学校低学年での被害率が高かった。いじめ被害が高い場所は,小学生では「先生がいる教室」であり,時間帯としては「休み時間」や「授業中」であった。中学生は,「先生がいない教室」であり,時間帯としては,「やすみ時間」,「クラブや部活のとき」であった。
いじめ加害の実態としては,「かげで悪口を言った」が,小学5年生から中学3年生で加害経験として高かった。
傍観の実態としては,「仲間はずれや無視をされていた」,「ものを取られたり隠されたりしていた」,「かげで悪口をいわれていた」,「なぐられたり,けられたりしていた」,「直接,悪口や嫌なことを言われていた」が,小学校低学年を中心に,その割合が高かった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

小中学生を対象にし,いじめの被害,加害,傍観の実態を把握する調査を実施することができた。引き続き小中学生を対象とした調査を行い,今後は縦断的な分析を行う予定となっている。

Strategy for Future Research Activity

小中学生を対象とした調査は引き続き継続し,縦断データを収集する。今後は,教師を対象とした調査計画を具体化する必要がある。教師の働き方,教師の多忙感,教師間の関係性,教師のいじめ認識や生徒指導感,を明らかにするための質問項目を選定する。そして,教師を対象としたアンケート調査を実施する。

Causes of Carryover

発表を予定していた国内の学会がオンライン開催となったため,その出張分の旅費を支出しなかったため。研究計画は予定通りに進んでいるため,全体の計画に大きな変更は生じない。

  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results)

  • [Journal Article] 小学1年生から中学3年生までの横断調査にもとづくいじめの実態調査2023

    • Author(s)
      金子泰之,岡田有司,都筑学
    • Journal Title

      静岡大学教育研究

      Volume: 19 Pages: 19,40

    • DOI

      10.14945/00029463

    • Peer Reviewed / Open Access

URL: 

Published: 2023-12-25  

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