2023 Fiscal Year Research-status Report
大学生のための新しい時間管理プログラム開発と効果検証の試み
Project/Area Number |
22K03173
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
舩津 文香 九州大学, キャンパスライフ・健康支援センター, 講師 (80778928)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲田 尚子 帝京大学, 文学部, 准教授 (60466216)
寺坂 明子 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (10760176)
松下 智子 九州大学, キャンパスライフ・健康支援センター, 准教授 (40618071)
高橋 佳代 鹿児島大学, 法文教育学域臨床心理学系, 准教授 (90616468)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 時間管理 / 大学生 / グループプログラム / 学生相談 / 1次支援 / 2次支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、学生支援において実施できるグループプログラムとして、スケジュール管理・タスク管理に苦手さを有する大学生のための時間管理プログラムを開発することを目的としている。プログラムは1次支援プログラム、2次支援プログラムとして階層的に構成し、将来的には特に苦手さを有する学生を対象とした3次支援プログラムとして展開することを目指すものである。 プログラムは他施設共用のコンテンツである。2年目である2023年度は、2022年度までのパイロットスタディを受けて、プログラムの実施形態およびコンテンツの精錬を行った。研究開始当初は1次支援プログラムとして1回プログラム、2次支援プログラムとして2回プログラムを構築・実施の予定であったが、2023年度はプログラムの内容を精査する中で、支援的意義と位置づけについてもさらなる検討が加えられ、当該年度は1次支援のプログラムの再構築と妥当性の検討に注力することとなった。 この結果、これまでに構築した2回プログラムを1次支援プログラムとして再構成し、3大学において実施した。さらに実施後アンケートの内容を質的に検討し、1次支援プログラムとしての社会的妥当性と、その内容について検討した。 2024年度は引き続きプログラム実施と質問紙による調査を行い、量的分析による効果検証を進めていく予定である。また、今後は2次支援プログラムも新たに再構築し、より支援に重点化したプログラムのパイロットスタディを進めていきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年度は、時間管理プログラムの実施および効果検証を予定していたが、プログラムの構成を精査する中で、支援的意義と位置づけをより深く検討することに重点化した。成果としては、3大学での実施および質的検討を行い、量的検討および効果検証は2024年度に引き継ぐ形とした。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、以下について進めていく予定である。 1)2023年度までに構築した新たな1次支援プログラムを実施し効果検証を行う。なお、1次支援プログラムは授業等での実施と、学生支援機関等においてオープンにリクルートしたワークショップ形式での実施の双方を考えている。授業での実施は2大学、ワークショップでの実施は3大学を予定している。 2)これまでの議論を受けて、2次支援プログラムの試行的構築する。
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Causes of Carryover |
予定の使用が見送られたのは主に人件費である。当該研究では研究補助および臨床的なプログラム実施補助を予定しているため、人材が有資格者に限られ、適切な雇用と研究遂行のために2024年度に繰り越すこととした。 2024年度において、物品費\200,000(書籍、アセスメントツール他)、人件費¥580,800(¥2,200×6時間×週1日×44週)、旅費¥200,000(学会参加)を予定している。
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Research Products
(2 results)