2022 Fiscal Year Research-status Report
Crossover Model in Disaster Habitat
Project/Area Number |
22K04498
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
岩佐 明彦 法政大学, デザイン工学部, 教授 (90323956)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
冨安 亮輔 東洋大学, ライフデザイン学部, 准教授 (40755253)
大津山 堅介 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任助教 (50881992)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | クロスオーバー / 津波避難タワー |
Outline of Annual Research Achievements |
クロスオーバーツールの事例調査として津波避難タワーの全国の分布状況と分類を行った。調査では多くの津波避難タワーが、災害時の避難に特化して計画されており、日常的に利用されている事例が少ないことがわかった。実地での調査では、入口が厳格に施錠されており非常時の円滑な使用に懸念があるものも確認された。日常的に利用されているものとしては、歩道橋と兼用されたものなどがあり、何らかの日常的な機能を付加することで、非常時での円滑な利用に誘導できる可能性が指摘できる。 また、海外(イタリア)の事例研究では、復興期間を極めて長く設定することで、災害時に建設されたものを日常化していくというクロスオーバーの事例があり、「備える」以外にもクロスオーバーのフェーズが存在する可能性が明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
22年度前半は新型肺炎流行を鑑み文献調査を中心に行っていたが、年度後半より徐々に実地への訪問が可能となり、概ね順調に調査は進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
23年度も引き続きクロスオーバーツールの事例収集を行う。
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Causes of Carryover |
22年度前半は新型肺炎流行を鑑み、個別の文献調査を中心に行っていたため、旅費・人件費(調査補助員)などの使用が予定よりも少額であった。 23年度からは積極的に実地調査を実施していく予定である。
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