2022 Fiscal Year Research-status Report
同種免疫反応を起点とした抑制性がん微小環境の克服および抗腫瘍免疫誘導機序の解明
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22K07237
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
望月 一弘 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (30448633)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐野 秀樹 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (20448632)
小林 正悟 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (30566849)
高橋 信久 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (30769485)
大原 喜裕 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (80722587)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 同種免疫反応 / 腫瘍微小環境 / がん免疫療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
同種免疫反応が腫瘍微小環境(Tumor microenvironment: TME)において抑制を受けない機序の解明を目的に、AAA-CD4+ T細胞療法後の腫瘍内から分離した同種CD4+ T細胞の網羅的mRNA発現データを再解析し、TMEで機能している新規免疫調節分子の同定を試みた。56,605個のプローべのうち、抗腫瘍免疫が誘導されない同系CD4+ T細胞のmRNAに対する発現比が有意差をもって5倍以上高い分子が147個同定された。その内、共刺激分子、サイトカイン、シグナル伝達分子など免疫調節に関連していると考えられる17個の遺伝子を同定した。これまでに、それらのうちの複数個に関して、In vitroにおける同種混合培養系において、個々の分子の同種免疫反応への影響を、T細胞の細胞増殖、活性化マーカーの発現などを指標に、それぞれのアゴニスト/アンタゴニストを用いて検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
TMEで機能している新規免疫調節分子を漏れなく同定するために、AAA-CD4+ T細胞療法後の腫瘍内から分離した同種CD4+ T細胞の網羅的mRNA発現データを、新たなアルゴリズムを用いて再解析してから研究を開始したため。
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Strategy for Future Research Activity |
網羅的mRNA発現解析から得られた、TMEにおける抗腫瘍免疫誘導への関与が考えられる免疫調節分子候補に関して、順次In vitro系においてスクリーニングを進める。その結果を受けて、In vivo試験を計画する。
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Causes of Carryover |
遺伝子発現データを再解析してから研究を開始したことから、予定した実験の全てを実施できなかったため次年度使用額が生じた。一回の実験で処理する分子数を増やすことによる効率化を図り、遅れを取り戻し予定した実験を完了できるように実施していく。
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