2023 Fiscal Year Research-status Report
ナトリウム/カリウム比調整醤油の使用で高齢者の安全な降圧は可能か?
Project/Area Number |
22K07451
|
Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
高橋 智弘 岩手医科大学, 医学部, 講師 (80438449)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大間々 真一 岩手医科大学, 医学部, 准教授 (20453300)
山田 哲也 岩手医科大学, 医学部, 助教 (20825476)
下沖 収 岩手医科大学, 医学部, 教授 (30805065)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | ナトリウム・カリウム比調整調味料 / 血清カリウム値 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、減塩効果が明らかになっているナトリウム・カリウム比調整調味料(ナト・カリ調味料)を高齢者が長期使用した場合の安全性を明らかにすることを目的としている。しかし、詳細な研究計画を立案する過程で、当初の研究計画のままでは研究の結論を出すために必要な数の研究対象者を集めることも、十分な研究データを集めることも難しく、結果としてこの研究の目的でもあるナト・カリ調味料の安全性を明らかにすることができないのではないか、という疑問が生じた。このため、当初の研究目的を達成するために研究計画を一から見直す作業に取り掛かった。研究の進捗が思わしくないと判断し、本学の総合診療医学講座内で定期的に研究検討会を実施し、その都度助言を受けて、それに従って研究計画の見直し作業を継続して行った。加えて、ナト・カリ調味料の研究実績のある研究者に助言を求め、研究対象を一般高齢者から血液透析患者に変更することとした。そこで本学の関連する各部署の助言を受けながら研究対象を血液透析患者に変更して研究計画を立案し、透析病院と研究実施のための検討会を開催したが、血液透析患者を対象とした研究は実行困難との結論に至った。このため研究対象を再度一般高齢者に戻して、実行可能な研究計画の立案作業に取り掛かっている。現段階では研究の成果は上がっていない。 今後は総合診療医学講座内の研究検討会を繰り返しつつ、本研究に関連する各部署との詳細な打ち合わせ作業を行い、詳細かつ実行可能な研究計画を立案して、可及的速やかに研究計画を実行できるようにしていく予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究を実行に移すための詳細な研究計画を立案する過程で、当初の研究計画のままでは研究の結論を出すために必要な数の研究対象者を集めることも、十分な研究データを集めることも難しく、結果としてこの研究の目的でもあるナト・カリ調味料の安全性を明らかにすることができないのではないか、という疑問が生じた。このため、当初の研究目的を達成するために研究計画を一から見直す作業に取り掛かった。また、ナト・カリ調味料の研究実績のある研究者から助言を頂き、研究対象を一般高齢者から血液透析患者に変更することになった。そこで本学の関連する各部署の助言を受けながら研究対象を血液透析患者に変更して研究計画を立案し、透析病院と研究実施のための検討会を開催したが、血液透析患者を対象とした研究は実行困難との結論に至った。このため研究対象を再度一般高齢者に戻して、実行可能な研究計画の立案作業に取り掛かっている。現段階でまだ研究計画が立案できていないため、本研究課題の進捗に遅れをきたしている。
|
Strategy for Future Research Activity |
本研究課題を今後推進していくために、引き続き総合診療医学講座内の研究検討会を定期的に繰り返し開催して、研究検討会から必要な助言をもらう体制を維持する。加えて本研究に関連する各部署との詳細な打ち合わせ作業を行い、各部署からも研究の計画立案に必要な助言をもらう体制を維持しつつ、詳細かつ実行可能な研究計画を立案する。研究計画の立案後は可及的速やかに研究計画を実行できるように準備を行う。
|
Causes of Carryover |
詳細な研究計画の立案が遅れたことにより研究実行に至らなかったため、本来であれば研究実行のために令和5年度内に購入予定であった設備備品、消耗品、調味料などの購入経費がかからなかったことで、次年度使用額が生じた。 次年度以降は研究計画の立案を進め、研究実行の準備として段階的に設備備品、消耗品の購入を行い、さらに研究実行に際しては調味料の購入や研究支援者への謝金等に助成金を使用していく予定である。
|