2022 Fiscal Year Research-status Report
心血管病発症における血管壁ずり応力の意義の解明~新規内皮機能検査法を用いて
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22K07463
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
大畑 洋子 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医師 (90791872)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細田 公則 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 客員研究員 (40271598)
冨田 努 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 室長 (50402897)
中井 陸運 宮崎大学, 病院, 病院准教授 (50595147)
吉村 壮平 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医長 (70739466)
斎藤 こずえ 奈良県立医科大学, 医学部, 病院教授 (80398429)
槇野 久士 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医長 (80399609)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 血管壁ずり応力 / 動脈硬化 / Vector Flow Mapping |
Outline of Annual Research Achievements |
糖尿病患者において、心血管イベントの発症機序は未だ不明な点が多い。近年、動脈硬化の新規の指標として血流が血管壁をこする血管壁ずり応力(Wall shear stress: WSS)が、早期に鋭敏に反応する重要な動脈硬化の指標と考えられてきが、簡便な測定は不可能であった。近年、頚部血管エコーを用いた(Vector Flow Mapping(VFM))による簡 便な血管壁ずり応力の測定法を開発した。本研究では、動脈硬化のハイリスク集団で ある2型糖尿病患者の血管壁ずり応力の意義を初めて検討する。本研究では2型糖尿病患者を対象に、入院時に頚部血管エコーにより血管壁ずり応力(WSS)と従来法であるFMDを実施し、糖代謝、脂質代謝パラメーター、血糖変動、並存する心血管合併症、脳血管合併症、糖尿病合併症の有無について評価する。総頚動脈内膜中膜複合体厚、心臓MRIの 経時的な変化との関連を縦断的に解析する。昨年は研究計画を作成し、データベースを構築しており、今後症例登録を進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染症の流行などにより、研究に関わる検査に関するマンパワーが不足していたことなどにより、研究推進が遅延した。
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Strategy for Future Research Activity |
患者の登録が終了次第、VFMの解析を進めていく。糖代謝、脂質代謝パラメーター、血糖変動、並存する心血管合併症、脳血管合併症、糖尿病合併症の有無についてのデータベース構築を行っていく。
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Causes of Carryover |
本研究は新規内皮機能評価法WSSと従来法FMD等のデータベース構築を行うが、新型コロナウィルス感染症の流行により、患者登録開始が遅れた。頚動脈エコー・FMD・WSS解析 バイオマーカー測定のための支出予算について次年度に使用する予定である。
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