2022 Fiscal Year Research-status Report
Visual cognition in Parkinson's disease and research of early surrogate marker
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22K07502
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
頼高 朝子 順天堂大学, 医学部, 教授 (90245720)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安藤 真矢 順天堂大学, 医学部, 准教授 (40817053)
林 徹生 順天堂大学, 医学部, 非常勤助教 (50863982)
野尻 宗子 順天堂大学, 革新的医療技術開発研究センター, 准教授 (80763466)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | パーキンソン病 / 視覚認知 / レム睡眠行動障害 / アイトラッキング / サロゲートマーカー / PISA徴候 |
Outline of Annual Research Achievements |
パーキンソン病50例、REM睡眠行動障害12例、認知症のないコントロール40例を登録した。その登録時の臨床所見を比較検討しさらにパーキンソン病、REM睡眠行動障害群は経過観察を継続している。パーキンソン病の登録時にPISA徴候傾向(側方向への体幹の屈曲)を示す群(++群)と示さなかった群(--群)、2年の経過でPISA徴候を示した群(-+群)を比較した。Decision treeにおいて、登録後2年目までにPISA徴候を示すのに関連するのは罹病期間が6年未満であれば登録時の視覚認知機能テストのPosition discrimination (The visual object and space perception battery)が関連し、6年以上であれば重心動揺の大きさが関連していた。--群と-+群では1日レボドパ投与量、認知機能のスケールのMMSE、Position discrimination test、 WAIS-III の積み木、eye trackingでDuration of fixations、サッケードに入るまでの時間、脳血流シンチグラフィーで縁上回、眼窩回に有意差を認めた。-+群と++群では面積Romberg率、MMSE、サッケードの数、microsaccadeの振幅と速度、脳血流シンチグラフィーで楔前部、楔部に有意差を認めた。 さらにパーキンソン病において、eye trackingでみる視線解析にてその各データにレボドパ投与の有無により有意差があることが判明した。コントロール群とREM睡眠行動障害群とパーキンソン病への視線解析においてのサロゲートマーカーを検討するうえで未治療のパーキンソン病患者をより多く含め検討する必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定したパーキンソン病50例、REM睡眠行動障害12例、コントロール40例を登録し、その臨床所見を検討している。REM睡眠行動障害、パーキンソン病患者の経過観察は一部2年を超えてきている。視覚認知機能検討のためのeye tracking検査の登録時の視線の動きの解析は順調に進めている。これまで主に治療中のパーキンソン病患者の登録を行い、視線、姿勢、認知機能の検討をしており、de novo(未治療)の患者の登録数は少なかった。 サロゲートマーカーとしての検討も行っているため、de novo(未治療)の患者との比較が必要であり、これらの登録追加を予定している。
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Strategy for Future Research Activity |
denovo(未治療)のパーキンソン病患者を追加登録し、REM睡眠行動障害群やコントロール群の所見と比較検討する。REM睡眠行動障害群の患者の臨床症状を経過観察し、パーキンソン病へのseroconversionが起こるか検討し、変化した群と変化しない群での生存曲線解析及び、機械学習を行う。
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Causes of Carryover |
今年度に支払い済ですが、次年度の運用開始の物品の使用額があり、次年度の記載になりました。次年度予算と合わせて購入の物品があります。
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