2023 Fiscal Year Research-status Report
Abbreviated MRIを用いた大腸癌肝転移検索アルゴリズムの開発
Project/Area Number |
22K07690
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
市川 新太郎 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (20456479)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河合 信行 岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (20724561)
棚橋 裕吉 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (40724563)
森阪 裕之 山梨大学, 大学院総合研究部, 講師 (70456482)
五島 聡 浜松医科大学, 医学部, 教授 (90402205)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | Abbreviated MRI / 肝転移 / EOB造影MRI |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では従来のEOB造影MRI撮影法(Full study)と仮想Abbreviated MRI(従来の撮影法からT2強調像、拡散強調像、肝細胞相をピックアップしたデータセット)の大腸癌肝転移診断能を比較し、Abbreviated MRIのみで肝転移検索を完結できる患者とFull studyを行うべき患者を識別するアルゴリズムの作成を目的としている。 本研究は大腸癌肝転移検索目的に日常診療として行われるEOB造影MRI検査(Full study)とその中からT2強調像、拡散強調像、肝細胞相をピックアップしたデータセット(仮想Abbreviated MRI)の間で大腸癌肝転移の診断能を比較する多機関共同後ろ向き観察研究である。当該年度は共同研究機関全3施設から匿名化した画像データおよび臨床データが提供された。現在、画像評価用のデータセット作成作業を進めている。 データセット作成作業と並行して、国内学会(第82回日本医学放射線学会、第51回日本磁気共鳴医学会大会)および国際学会(International Society for Magnetic Resonance in Medicine 2023、Radiological Society of North America 2023)に参加し、本研究に関連する分野の最新動向など情報収集に努めた。本研究で目的としている、Abbreviated MRIでは指摘することができない肝転移にはどのような特徴があるのか、という観点からの報告はなかった。引き続き本研究が創造的なものであると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2年目終了時までに画像評価用のデータセット作成が終了していることを想定していたため、進捗状況はやや遅れていると考える。登録症例数が多いため、データセット作成に想定よりも時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度のできるだけ早い時期にデータセット作成を完了し、画像評価に進む予定である。画像データ提供施設とは異なる研究協力施設に所属する2名の放射線診断専門医が独立して2つのデータセット(日常診療として行われるEOB造影MRI検査(Full study)とその中からT2強調像、拡散強調像、肝細胞相をピックアップしたデータセット(仮想Abbreviated MRI))を評価し、転移の有無、個数、サイズ、確信度(5段階評価:1, 確実に転移がない; 2, おそらく転移がない; 3, どちらともいえない; 4, おそらく転移がある; 5, 確実に転移がある)を記録する。確信度をもとに2つのデータセット間の肝転移診断能をROC解析を用いて比較する。また、読影者間の画像評価の一致率を算出する。解析は患者ベース、病変ベースに分けて行い、仮想Abbreviated MRIで偽陰性となる症例のリスク分類を行う。画像評価は2024年度中に終了し、速やかに解析を行う予定である。
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Causes of Carryover |
物品費が想定より少なかったため、次年度使用額が生じた。翌年度分として請求した助成金と併せて適切に使用する予定である。
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