2022 Fiscal Year Research-status Report
バイオレポジトリを活用した小児自己免疫性脳炎の新規診断技術開発と病態解明
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22K07831
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Medical Science |
Principal Investigator |
佐久間 啓 公益財団法人東京都医学総合研究所, 脳・神経科学研究分野, プロジェクトリーダー (50425683)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 自己免疫性脳炎 / NMDA受容体脳炎 / MOG抗体関連疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
多機関共同研究による自己免疫性脳炎の臨床研究では、1年間に80症例について抗神経抗体ならびに髄液中サイトカインの測定を行なった。その結果、13例でMOG抗体、5例でNMDAR抗体が陽性(うち1例は両抗体が陽性)であった。MOG抗体陽性の13例中、血清のみ陽性が1例、髄液のみ陽性が2例含まれ、同抗体は血清だけでなく髄液での解析も必要であることが示唆された。また症例レジストリのデータを用いて免疫関連てんかんにおける自己抗体陽性予測スコア(APEスコア)の小児における妥当性を検討した結果、感度は問題ないものの特異度が低いことを明らかにした。さらに厚生労働科学研究・難治性疾患政策研究事業「神経免疫疾患のエビデンスに基づく診断基準・重症度分類・ガイドラインの妥当性と患者QOLの検証」が実施したNMDAR脳炎に関する全国調査において、小児神経学の立場から助言を行なった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
多機関共同研究により予定通りの症例数を集積しており、NMDAR抗体・MOG抗体陽性の症例も含まれている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も継続的に症例を集積し、抗神経抗体とバイオマーカーの測定を実施する。臨床研究としては小児におけるAPEスコアの妥当性に関する検討を継続するほか、NMDAR脳炎のprobable診断基準についても評価を行う。
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Causes of Carryover |
抗神経抗体・サイトカイン測定キットの輸入が滞り、年度内に購入することができなかったために試薬購入費用が予定より少なくなり、次年度使用額が生じた。 今後も測定を継続するため、未使用額は測定キットの購入にあてる。
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Research Products
(13 results)