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2022 Fiscal Year Research-status Report

TARP症候群のiPS細胞および動物モデルを用いた神経学的症状の病態解明

Research Project

Project/Area Number 22K07946
Research InstitutionJikei University School of Medicine

Principal Investigator

大石 公彦  東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (20287212)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岡野 ジェイムス洋尚  東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (90338020)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywords患者由来iPS細胞 / Rbm10-KOマウス / TARP症候群
Outline of Annual Research Achievements

2022年度は、RBM10のミスセンス変異をもつ患者のリクルートに成功し血液よりiPS細胞樹立に向けての培養作業を開始した。その後の神経細胞分化のプロトコールも確立させている段階である。RBM10の遺伝子異常をもつ患者は世界で極めて少数であり、患者を集めることが難しい。今回リクルートできた患者も米国在住であり帰国時に合わせた血液サンプルの採取であったため、実験の開始が遅れてしまったが、血液から単離したリンパ球培養は順調に進んでおり、今後新たな機器を用いてリプログラミング因子の導入と神経細胞分化を行う。
Rbm10のノックアウトマウスは既に購入しコロニーの増殖に成功している。しかしマウスの導入時、販売先の手違いにより成体ノックアウトマウスがいないことが判明し、導入時期が遅れることになった。現在Rbm10-KOの仔マウスの外表奇形の評価、脳組織の組織学的解析を開始している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

RBM10の遺伝子異常をもつ患者は世界で極めて少数であり、国内で患者を集めることが難しい。今回リクルートできた患者も米国在住であり帰国時に合わせて血液サンプルの採取を行なったため、実験の開始が遅れてしまった。またRbm10-KOマウスの導入時、販売先の手違いにより成体ノックアウトマウスがいないことが判明し、凍結保存精子からの作成となったため導入時期が遅れた。

Strategy for Future Research Activity

2023年度以降は患者由来のiPS細胞の樹立と神経細胞分化を行い、細胞オルガネラやシナプス形成の組織学的解析を進める。同時に各種オミクス解析(RNA-seq, CLIP-seq等)により、野生型と異なる遺伝子発現量の変化やRBM10の下流遺伝子のスプライシングパターンの変化を解析する。
Rbm10-KOマウスは脳組織の構造的な時系列変化を観察するとともに、詳細な行動解析を進め、生理学的観点を合わせたRBM10機能喪失に特異的な異常を同定する。

Causes of Carryover

Rbm10-KOマウスの導入の際に、販売先の手違いにより成体ノックアウトマウスがいないことが判明したことから、導入時期が想定よりもかなり遅れてしまった。それに合わせて2022年度中に支払うことができずに残余額が増えた。またRBM10変異をもつ患者のiPS細胞樹立のための実験でも、サンプル採取時期が遅れたために2022年度内で実施する実験が少なくなってしまったことも一因と考える。今後はマウスの組織学的解析や行動実験、神経細胞分化実験も推進し、これらの実験のために残余額分を使用する予定である。

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Published: 2023-12-25  

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