• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2022 Fiscal Year Research-status Report

大動脈解離の発生と進展に好中球が与える影響の検討

Research Project

Project/Area Number 22K08102
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

井上 大志  神戸大学, 医学部附属病院, 特定助教 (50868487)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山中 勝弘  神戸大学, 医学研究科, 講師 (70729384)
江本 拓央  神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (80855023)
岡田 健次  神戸大学, 医学研究科, 教授 (90284356)
山下 智也  神戸大学, 医学部附属病院, 教授 (90437468)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywords大動脈解離 / 好中球
Outline of Annual Research Achievements

急性大動脈解離の発生と好中球による炎症反応の関連を検証するため、βアミノプロピオニトリルとアンギオテンシン2により作成したマウス大動脈解離に、Ly6g抗体を用いたキャンセル実験を施行した。まずは7日間の実験期間でコントロールマウス、介入したマウスそれぞれn=10として比較検討した。しかしながら破裂数および大動脈解離発生率に優位な差を認めなかった。それぞれの大動脈壁でフローサイトメトリー解析を行ったところ大動脈壁内でのLy6gで規定した好中球数に差を認めなかった。経時的に測定した血中好中球は実験開始初期には十分減少し、徐々に増加する傾向を示していたことから抗体による持続的な抑制は困難であると判断し実験期間を4日に縮小した。それぞれn=20としてcontrol群 vs depletion軍として比較したが大動脈破裂による死亡率は15% vs 20%と差を認めなかった。さらに大動脈解離発生率についても50% vs 40%と差を認めなかった。しかしながら、大動脈解離の好発部位である胸腹部大動脈における大動脈径は2.03mm (1.52-2.29) vs 1.28mm(1.28-1.90)と好中球抑制による拡大抑制の傾向を示している。この期間においては大動脈壁中の好中球数は二群間において有意に低下しており、好中球抑制と大動脈拡大抑制の関連の足掛かりを認めるに至っている。今後は組織学的な検証やNETSとの関連からさらにメカニズムの解析を行う予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

好中球抑制実験を様々な投与量で実験済みであるため。

Strategy for Future Research Activity

シングルセルRNAシークエンス解析により好中球と大動脈解離の関連を模索する。好中球抑制モデルを対象とする組織実験やNETSの形成を確認する。

Causes of Carryover

端数金額であるため

URL: 

Published: 2023-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi