2022 Fiscal Year Research-status Report
血管外膜微小血管における糖尿病性微小血管障害の検討
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22K08112
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
田中 君枝 順天堂大学, 医学部, 准教授 (30508065)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 動脈硬化 / 血管外膜 / 血管外膜微小血管 / 糖尿病性微小血管障害 / 脂質異常症モデルマウス / 脂質異常症 / 糖尿病 / 機械的血管傷害モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
C57BL/6(野生型)マウスおよび脂質異常症モデルマウスにストレプトゾトシン(膵臓のベータ細胞に毒性を持つ膵・消化管神経内分泌腫瘍の治療薬であり、動物実験用試薬として糖尿病モデル作成に用いられる)を投与し、糖尿病モデルマウス、糖尿病・脂質異常症合併モデルマウスを作成し、正常対照群、脂質異常症単独群、糖尿病単独群、糖尿病・脂質異常症合併群間で、自然発症動脈硬化病変および機械的血管傷害手技により形成される血管病変における血管外膜微小血管形成の差異を観察することにより、糖尿病が糖尿病性微小血管障害として血管外膜微小血管形成にも影響を及ぼすか、さらに、血管病変形成自体も影響を受けるかを検討する研究である。野生型マウスにストレプトゾトシンを腹腔投与し糖尿病モデルマウスの作成を試みた。対照群とストレプトゾトシン投与群を作成し、経時的に血糖値測定器で尾静脈血の血糖値を測定し、4か月後に左心室から採血し血清グルコース、脂質を測定した。マウスの血糖値に予想外の結果を認め、血糖値測定機器の正確さの評価が必要となったが、外部検査施設に提出して測定した検査値との比較により問題ないことが判明した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2022年は年度途中まで新型コロナウイルス感染が拡大傾向にあり、感染した場合、または濃厚接触者となった場合は一週間以上自宅待機となる状況であった。本研究は、今年度開始の、研究者が一人で行うマウスを用いた実験である。そのため、新型コロナウイルス感染が拡大傾向にある状況においては、計画通りの週令での処置や特殊飼料投与などのマウス実験継続が不可能となる懸念が強かったため、感染状況がやや落ち着くまで動物実験が開始できなかった。そのため研究の進捗が当初予定より遅れた。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度に開始した糖尿病モデルマウス作成手技を用いて、正常状態、脂質異常症単独、糖尿病単独および糖尿病・脂質異常症合併状態での自然発症動脈硬化病変の血管外膜微小血管形成を観察するため、野生型マウスおよび脂質異常症モデルマウスを用いた糖尿病モデルマウス作成を継続し、高齢(52週令)までの経時的な血液検査および血管サンプルの採取を行い、組織標本を作製する。また、同モデルマウスを用いて、機械的血管傷害により形成される血管病変の血管外膜微小血管を観察するため、機械的血管傷害作成手技を行い、血管サンプルを採取して組織標本作成を行う。
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Causes of Carryover |
2022年度は新型コロナ感染流行拡大のため予定通り研究を進めることが困難であったため、次年度使用額が生じた。今後は当初の予定に追いつくよう研究を進める。
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Research Products
(1 results)