2022 Fiscal Year Research-status Report
Diabetic Circulatory Disorder
Project/Area Number |
22K08301
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
滝山 由美 旭川医科大学, 医学部, 准教授 (00396350)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 匡徳 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20448046)
世良 俊博 九州大学, 工学研究院, 准教授 (40373526)
青沼 達也 旭川医科大学, 医学部, 助教 (90646001)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 心腎連関 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、研究分担者らとのon line meetingにより、撮影条件などについてのdiscussionを進め、2年にわたる放射光microCT imagingの実験計画について下記立案した。 マウス心臓と腎臓の2つの臓器の同時撮像については、実験計画の参考になるような既報告は無いので、初年度は放射光microCT imagingの各マウス臓器についての撮影時間、また、造影剤の選択も新規実験であり、try and errorとなることが予想される。 当初、過去に使用経験があり、今回使用予定としていた実験動物用造影剤の体内残留時間、つまりクリアランス時間が、臨床使用されているヒト用造影剤に比較して長時間であることが判明したため、まずは、臨床現場で使用されているヒト用腎排泄性造影剤を使用することを決定した。 心拍同期撮影が必要であるが、撮像範囲が比較的広範囲であるBL20B2下流においてでも、マウス心臓と腎臓の同時撮像は不可能であることが予想され、更には、ヒトへの臨床応用時においても、同様の撮像タイミングが重要な要素となることが予想されため、まずは、各臓器における輝度を経時的に撮像し、静脈注射後の造影剤の心臓からの駆出率と腎臓における排泄率を確認後、心臓、腎臓における造影剤濃度の最大ピーク時にCT撮像を試みる。更に、本研究に際し、3次元的定量的解析のための3D可視化解析ソフトウェアAmira (Themo Fisher Scientific)については、使用PCとともにversion upgradeを行い、画像解析指標数を増やすとともに、SPring-8での7tela以上の膨大なraw dataをdownsizeすることなく、解析結果に費やす時間短縮が可能となることが期待される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
過去のSPring-8申請課題の論文発表が2022年となり、研究結果公表が必要条件である成果非専有利用によるSPring-8課題申請が2023年前期にずれ込んだため、初年度に予定していたSPring-8での放射光microCT imagingを行うことができなかったためである。
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Strategy for Future Research Activity |
SPring-8での放射光microCT imagingについては、2023年6月10日から12日までの9 shiftsの研究課題が承認され、実験予定である(【研究課題番号】2023A1300. 【研究課題名】糖尿病循環障害:血流動態的変動指標の確立)。次年度は、心臓と腎臓の2つの臓器における循環状態の測定法について、造影剤を含め撮影条件について検討を予定している。尚、撮像対象の肥満2型糖尿病モデルマウスdb/dbとそのlean littermatesであるdb/mマウスは既に旭川医科大学動物実験施設K棟にて飼育中であり、研究分担者青沼らにより、心臓超音波検査を用い、既報告にある心臓機能指標について、5月下旬に測定予定である。2023A課題実験により、撮像条件が確定後、次のSPring-8での承認申請課題にて、サンプル数を増やし、解析検討する。
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Causes of Carryover |
SPring6-8での放射光microCTが初年度の令和4年度に撮像できなかったためである。今後、令和5年度、6年度にPring-8での撮像を予定している。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] A maternal high-fat diet induces fetal origins of NASH-HCC in mice2022
Author(s)
Takao Takiyama,Toshihiro Sera, Masanori Nakamura, Masato Hoshino, Kentaro Uesugi, Shin-Ichi Horike, Makiko Meguro-Horike, Ryoichi Bessho, Yuri Takiyama, Hiroya Kitsunai, Yasutaka Takeda, Kazuki Sawamoto, Naoto Yagi, Yuji Nishikawa, Yumi Takiyama
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Journal Title
Scientific Reports
Volume: 12
Pages: 13136
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Presentation] 胎生期過栄養による腎低酸素応答について2022
Author(s)
滝山 貴央、世良 俊博, 星野 真人, 上杉 健太朗, 中村 匡徳, 滝山 侑里, 別所 瞭一, Promsuwan Suratsawadee, 佐々木 彩華, 佐藤 茉欧, 澤本 一樹, 橘内 博哉, 竹田 安孝, 滝山 由美
Organizer
第65回日本糖尿病学会年次学術総会
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