2023 Fiscal Year Research-status Report
The interaction between dietary lipid and hormone signals in energy homeostasis
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22K08630
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
青谷 大介 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (80600494)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小山 博之 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (00790700)
田中 智洋 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (20402894)
川口 毅恒 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (80597823)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | グレリン / 中鎖脂肪酸 / 肥満 / 摂食 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年までの基礎検討を踏まえて今年度は、グレリンの摂食促進作用に対する中鎖脂肪酸摂取の影響を生体において検討した。正常マウスに対して長鎖脂肪酸を45%含有する餌を摂取させると急激に体重が増加するが、同じ45%脂肪でも中鎖脂肪酸を含有する餌を給餌した場合は体重増加が有意に抑制された。この時、長鎖脂肪酸群と中鎖脂肪酸群では単位期間あたりの摂餌量は同程度であったが、血中グレリン濃度は中鎖脂肪酸群で有意に高値であった。逆にレプチン血中濃度は中鎖脂肪酸群で有意に低値であった。 これらの結果から、中鎖脂肪酸を摂取することでグレリンの摂食促進作用が減弱しているあるいはレプチンの摂食抑制作用が亢進しているものと考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の実験計画であった動物実験を行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策に大きな変更は無い。ひきつづき実験動物を用い、グレリンシグナルやレプチンシグナルに対する食餌由来中鎖脂肪酸の影響について個体レベルでの検討を進めていきたい。
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Causes of Carryover |
今年度は計画どおりに実験を進めることができた。使用した試薬や餌料などは、以前より所有していたものを一部流用することが可能であったため次年度使用額が生じることとなった。 翌年分と合わせて、当初の計画どおり実験を進めていく予定である。
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