2023 Fiscal Year Research-status Report
アミノ酸トランスポーターを標的としたホルモン抵抗性乳がんに対する新規治療法の開発
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22K08738
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
鰐渕 友美 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (20566228)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠山 竜也 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (30315882)
久田 知可 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (30781835) [Withdrawn]
浅野 倫子 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (70624427)
寺田 満雄 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (70847441)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 乳がん |
Outline of Annual Research Achievements |
私たちはこれまでに、蛋白同士の足場となる蛋白であるLLGL2とアミノ酸トランスポーターであるSLC7A5を組み合わせて解析することで、より正確に乳がんの予後予測が可能となること、乳がんの増殖やホルモン療法抵抗性に深く関わっている可能性があることを見出し、LLGL2、SLC7A5の mRNA発現と予後との関係を検討した。その結果、ER陽性乳がんを対象とした解析において、LLGL2、SLC7A5遺伝子が、いずれか一方でも高発現であると予後不良であり、さらに、LLGL2、SLC7A5遺伝子を組み合わせて解析すると、両方がともに高発現であると、無再発生存率、全生存率ともに予後不良であり、独立した予後因子であることを見出した。 また、このLLGL2やSLC7A5の増殖能に対する影響を解明するために、増殖に関与すると考えられている遺伝子のmRNA発現を測定し、相関を検討した。ERのターゲット遺伝子であり、乳癌の増殖に関与する遺伝子として、CCND1のmRNAの発現を測定し、LLGL2やSCL7A5との相関を検討したところ、LLGL2(p<0.001)、SLC7A5(p=0.0005)とともに有意な相関があった。 増殖能や薬物療法に対する影響を解明するため、今後はER陽性乳癌細胞株であるT-47DやMCF7をもちいて、LLGL2、SLC7A5をノックダウンし、増殖能の変化や薬物抵抗性への関与を検討予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
細胞実験において、ノックダウンの効率が良くなかったこと、細胞増殖が滞り、実験がやや遅れた。
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Strategy for Future Research Activity |
増殖能や薬物療法に対する影響を解明するため、今後はER陽性乳癌細胞株であるT-47DやMCF7をもちいて、LLGL2、SLC7A5をノックダウンし、増殖能の変化や薬物抵抗性への関与を検討予定である。
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Causes of Carryover |
引き続き、細胞実験等に使用予定です。
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