2023 Fiscal Year Research-status Report
ケモカイン受容体デュアル制御分子に着目した血管性認知症に対する疾患修飾薬の確立
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22K09268
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
須田 智 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (00366733)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仁藤 智香子 日本医科大学, 医学部, 教授 (30409172)
横堀 将司 日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (70449271)
寺島 裕也 東京理科大学, 研究推進機構生命医科学研究所, 講師 (90538729)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 血管性認知症 / ドラッグリポジショニング / ケモカイン受容体 |
Outline of Annual Research Achievements |
細胞内分子FROUNTは、マクロファージの炎症局所への遊走を引き起こすケモカイン受容体CCR2とCCR5に結合し、細胞遊走を促進するケモカイン受容体会合分子である。FROUNTに着目し、慢性脳低灌流による血管性認知症モデルに対する炎症制御戦略の研究基盤を確立することを目的とする。本年度は、昨年に引き続き、コイルを用いて慢性脳低灌流モデルを作成した。行動解析は、運動機能はRota-rod を用いて、空間作業記憶はY迷路を用いて評価を行った。Y迷路は、8分間自由探索させ、自発交替行動を解析した。FROUNT阻害薬を投与群では、vehivle群に比して、14日後、28日後共に運動機能の改善を認め、さらに28日後の空間作業記憶の改善を認めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
異動に伴い、施設のセットアップに時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
上記の通り、FROUNT阻害剤による治療効果を確認できたため、今後はメカニズム解明のため、免疫組織科学、タンパク定量等を行い、研究の遂行に努めたい。
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Causes of Carryover |
研究の進捗が遅れており、当初予定していた物品を購入する必要がなく、繰り越しが生じた。来年度は、各種抗体など必要品の購入を行う予定である。
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