2022 Fiscal Year Research-status Report
Investigation of microenvironment and novel therapeutic targets in bone and soft tissue tumors
Project/Area Number |
22K09396
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
土屋 弘行 金沢大学, 医学系, 教授 (40227434)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三輪 真嗣 金沢大学, 医学系, 助教 (40753455)
林 克洋 金沢大学, 医薬保健学総合研究科, 特任教授 (80507054)
五十嵐 健太郎 金沢大学, 医薬保健学総合研究科, 特任助教 (80622860)
山本 憲男 金沢大学, 医薬保健学総合研究科, 特任教授 (90332668)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 骨転移 / 免疫チェックポイント阻害剤 / 好中球/リンパ球比 |
Outline of Annual Research Achievements |
免疫チェックポイント阻害剤(immune checkpoint inhibitor:以下ICI)は、非小細胞肺癌(non-small cell lung cancer:以下NSCLC)患者における生存を改善することが報告されている。一方、NSCLCの骨転移に対するICIの治療効果についてのエビデンスは少ない。 我々は、ICI治療を受けた骨転移を有するNSCLC患者55例における治療効果とその予測因子を調査した。MD Anderson Cancer Center(MDA) criteriaに従い、responder(complete またはpartial response)とnon-responder(stable or progressive disease)に分類し、多変量ロジスティック回帰分析を用いて治療効果の予測因子を調査した。さらに、最終経過観察または死亡までの全生存率を評価し、Cox比例ハザード回帰分析を使用して予後予測因子を調査した。ICI 奏効率は30.9% であり、1年生存率は40.6%、2年生存率は19.3% であった。responderは、non-responderよりも有意に長い生存期間が長かった(p = 0.03)。 ROC曲線解析では、治療前の好中球/リンパ球比(NLR)のカットオフ値は 2.1 であった。多変量解析では,女性(p = 0.03)、一次治療としてのICIの使用(p < 0.01)、NLR < 2.1(p = 0.03)が治療反応の有意な予測因子として挙げられた。また,骨修飾剤の併用(p < 0.01)、片桐スコア6点以下(p < 0.01)、NLR < 2.1(p = 0.02)が予後良好の予測因子として挙げられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究成果を学会や論文で継続して発表できているため。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き研究計画を遂行していく。
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Causes of Carryover |
これまでの研究では予定よりも少ない金額で研究計画を遂行できているため次年度使用額が生じた。今後の研究計画で予定された研究費がかかる予定である。
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