2022 Fiscal Year Research-status Report
神経内分泌細胞分化前立腺癌における脂質代謝を介した増殖メカニズムの基礎的検討
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22K09493
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
関根 芳岳 群馬大学, 大学院医学系研究科, 講師 (00516370)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 前立腺癌 / 前立腺癌神経内分泌分 / 脂質代謝 |
Outline of Annual Research Achievements |
まずは、神経内分泌前立腺癌細胞株の樹立のため、以前の報告(Clin Cancer.Res.2019;25:6839–6851)を参考に、前立腺癌細胞株であるC4-2Bをエンザルタミド耐性とするため、エンザルタミドの量を徐々に増やしながら、C4-2Bの培養を開始した。エンザルタミドの濃度を徐々に増やしているところだが、文献の10μmol/Lには、まだ届いておらず、時間を要している。また、Nat Commun. 2020 Jan 17;11(1):338.において、C4-2Bをアンドロゲン除去環境で長期培養することで、NEPCのマーカーであるneuron specific enolase(NSE)やFOXA2 の発現が充進したことが、報告されており、こちらの方法での神経内分泌前立腺癌細胞株の樹立も開始した。また、神経内分泌前立腺癌細胞株であるNCI-H660に関しても、今年度培養を開始しており、これらの細胞株が揃ったところで、脂質関連の遺伝子発現の比較、スタチンの効果などについて、検討を開始する準備を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
神経内分泌前立腺癌細胞株の樹立に、時間を要しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
細胞株の準備が終われば、これまで当教室で行ってきた実験手法で、今後は順調に実験が進むものと思われる。
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Causes of Carryover |
実験が遅れており、研究費の余剰が生じたが、次年度に、様々な実験などで使用予定である。
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