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2023 Fiscal Year Research-status Report

Mechanism of kidney cancer development via immunodeficiency due to germline mutation of chromatin regulator

Research Project

Project/Area Number 22K09530
Research InstitutionKochi University

Principal Investigator

辛島 尚  高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 准教授 (60304672)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 宇高 恵子  高知大学, 医学部, 特任教授 (40263066)
田村 賢司  高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 講師 (50464384) [Withdrawn]
津田 雅之  高知大学, 教育研究部医療学系基礎医学部門, 教授 (90406182)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywords腎癌 / クロマチン / 免疫不全
Outline of Annual Research Achievements

【研究目的】散発性腎がんにおけるゲノム研究により、腎がんの発生の遺伝子変異は既に小児期に起こっていると考えられており、腎淡明細胞がんにおいては、Protein polybromo-1 (PBRM1) を中心としたクロマチン調節関連遺伝子の変異が重要とされている。近年、PBRM1 遺伝子変異とがん免疫との関係性が報告されている。本研究の目的は「クロマチン調節因子の生殖細胞変異によるがん免疫不全を介した新たな腎がん発生のメカニズム」を証明することである。これまでの研究でゲノム編集を施した片アレル変異型C57BLマウス(mPBRM1wt/-)マウスにおいて、50%が生後3.5~23週に衰弱し、その後死亡した。死亡マウスにおいて、脾臓の萎縮とリンパ濾胞の荒廃が見られ、同部位でPBPM1タンパク発現が低下したリンパ球が多く存在した。【研究実績】再現性評価と、オフターゲット効果の否定をするために、再度mPBRM1wt/-マウスを製作したが、マウス脾臓の萎縮とそれに続く衰弱・死亡は認められなかった。しかしながら、潜在性の免疫不全は存在する可能性はある。BALB/cマウス由来の腎がんであるRenca細胞を使用するために、mPBRM1wt/- / C57BL/6マウスにmPBRM1wt/wt / BALB/cマウスを交配させたmPBRM1wt/- /CB6F1マウスを製作する予定である。交配したCB6F1マウスにBALB/c由来Renca細胞は生着することが想定されるため、離乳後の生後3週でジェノタイピングを行い、mPBRM1wt/wt / CB6F1マウスを対照として、Renca細胞を皮下移植し、腫瘍体積を経時的に測定することでmPBRM1wt/- / CB6F1マウスにおけるRenca腫瘍形成能の上昇を評価する。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

顕著な免疫不全状態の表現型を示すmPBRM1wt/-C57BLマウスが、再現性をもって得られなかったために時間を要した。

Strategy for Future Research Activity

顕著な免疫不全の表現型を示さないmPBRM1wt/-マウスであっても潜在性の免疫不全が存在する可能性はあるため、腎がん細胞の腫瘍形成能の違いにより、潜在性のがん免疫不全を評価する予定とする。BALB/cマウス由来の腎がんであるRenca細胞を使用するためにmPBRM1wt/- / C57BL/6マウスにmPBRM1wt/wt / BALB/cマウスを交配させたmPBRM1wt/- /CB6F1マウスを製作する。交配したCB6F1マウスにBALB/c由来Renca細胞は生着することが想定されるため、離乳後の生後3週でジェノタイピングを行い、mPBRM1wt/wt / CB6F1マウスを対照群として、mPBRM1wt/- / CB6F1マウスにおけるRenca細胞の腫瘍形成能の上昇を評価する。

URL: 

Published: 2024-12-25  

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