2022 Fiscal Year Research-status Report
NDBによる糖尿病と生活習慣及び歯科治療との相互影響に関する調査研究
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22K10347
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
上條 英之 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (00733750)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉原 直樹 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (00246349)
西岡 祐一 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (50812351)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | NDB / 特定健診 / レセプト / 糖尿病 / 歯科疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
厚生労働省が保有するNDB(レセプト情報・特定健診データベース)の貸与により糖尿病と歯科疾患との関わりを把握する一環で、厚生労働省の提供するオープンデータの解析を進めたところ、特定健診・特定保健指導の一環で実施されている標準質問紙において、2018年から導入されるようになった間食、甘い飲み物の摂取状況について、毎日摂取する者の割合は、40から44歳の者で、男性、17.1%、女性、35.4%を示し、年齢階級が高くなると減少の傾向で70-74歳では、男性12.4%,女性23.3%を示し、男性よりも女性で間食、甘い飲み物の摂取割合が高く、年齢階級とともに低くなることが知見として得られました。 すでに糖尿病患者で歯の喪失が多くなることを明らかにしましたが、定期歯科治療を行うことで、糖尿病に影響をどの程度与えるかの知見把握が必要となっています。 当初、NDB(ナショナル・データベース)により、糖尿病と歯科疾患との関わりを把握するための研究を予定し、研究計画の立案をした後、東京歯科大学の倫理申請委員会に申請を行い、承認がされた後、申請書類を準備したところ、NDBの申請件数が比較的増えている状況が判明し、NDB(レセプト情報・特定健診データベース)の申請後、データ提供までの時間が申請によっては2年近くかかるとの情報を得たため、研修計画を変更することとしました。 保健医療に関する民間のデータベースを調べたところ、DESCヘルスケアによるデータベースの資料を貸与することが適当との結論にいたり、現在、データ提供会社と意見交換を行い、データ提供方法について定め、データ提供を受けているところです。データ提供資料の解析のための手法確立を行い、ビックデータの解析を進めることを予定しています。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の研究計画の策定については、円滑に行われているが、申請を予定していた厚生労働省のNDB(レセプト情報・特定健診等情報データベース)による情報取得に相当の時間がかかることが判明したため、解析方法の変更を行う必要が生じたため、研究計画自体を返上することが求められる状況となりました。 このため、令和4年度に研究計画の見直しを急きょ行うこととなり、民間のデータベース提供会社を探すこととなりました。当初の想定よりも、研究の実施に時間を要する状況となっています。
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Strategy for Future Research Activity |
統計解析を進め、糖尿病と歯科疾患との関わりについて、生活習慣の状況を踏まえた解析を進めることとしています。
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Causes of Carryover |
データベースの解析を令和4年度に行う予定であったが、NDBの申請に時間を要したことから令和5年度以降、データ整備を行い、本研究を進めていくこととしています。
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