2023 Fiscal Year Research-status Report
医療面接における客観的評価方法の開発ー音響分析を用いた評価についてー
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22K10474
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
杉山 智美 昭和大学, 歯学部, 講師 (20433823)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 真奈 昭和大学, 歯学部, 研究生 (50851581)
五十嵐 悠 昭和大学, 歯学部, 助教 (80836651)
前田 昌子 昭和大学, 教養部, 准教授 (90433797)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 医療面接 / 音響分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々歯科医師にとって医療面接は,診断を行う上で必要不可欠である.今回我々は,本学学生に対し,医療面接の模擬試験後にアンケート調査を実施することで,学生の医療面接に対する認識について把握し,今後の医療面接における教育的視点で必要な事項や問題点を把握することを目的とした. 【対象と方法】対象は,5年次生(65名)である。臨床実習の際に医療面接の模擬試験を実施し,その後Web上にてアンケート調査を実施した.各項目に関して集計を行い,自由記載に関してはテキストマイニングを使用し,頻出の単語や関連性の強い単語を表にまとめた. 【調査項目】①出席番号,②臨床実習を行った診療科,③医療面接の経験の有無,④練習をした学年,⑤どのような練習をしたか,⑥他科での医療面接の経験の有無,⑦実施回数,⑧今までの練習の成果を発揮することができたか,⑨医療面接のスキルをアップに必要なこと(自由記載),⑩自己採点(自由記載). 【結果】62名の対象者が,4年次に練習をおこなっており、実際に医療面接を行った者は,全体の8割だったが、回数は5回以下と少なかった。自己採点では“ある程度成果を出すことができた”と答えた者が40名で最も多く,次いで“あまり成果を出すことができなかった”と答えた者が21名だった.項目⑨においては,面接,医療という用語が多く,次いで練習,必要という用語が多く認められた.また,練習,繰り返す,場数等の用語も認められた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度は、コロナ渦であり学生実習が通常とは異なる方法で実施されていたため、サンプル採取が滞っていたが、本年度は現在まで、問題なくサンプル採取を行うことができた。 学生からのアンケ―トについてが回収し、分析済みである。今後は、学生アンケートと音響分析結果、指導医の採点結果を比較し検討する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
アンケ―トの集計結果より、学生自身は医療面接の経験がスキルアップには必須であると考えている一方、実際の臨床実習では医療面接を実施できていない現状も明らかとなった。 今後は、医療面接トレーニングシステムを構築し、実際に学生自身に使用してもらうことで医療面接スキルの向上ができるようプログラムを作成する。
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Causes of Carryover |
昨年、一昨年とコロナ渦で研究対象となる学生の臨床実習が通常通りのカリキュラムで実施できず、ソフトなど検討に必要な機材の購入が滞った。実際に本年度はデータ採取を行い、医療面接のアンケートの取得もできたため、次年度に分析ソフトなどの購入を行うこととなった。 以上の理由より次年度使用が発生した。
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