2022 Fiscal Year Research-status Report
コロナウィルス感染症パンデミックが医療生産性変化に与える影響に関する研究
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22K10475
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
中田 善規 帝京大学, 公私立大学の部局等, 教授 (60287018)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邉 雄一 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 地域研究センター東アジア研究グループ, 研究員 (20450538)
尾崎 章彦 福島県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (10888621)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | Malmquist指数 / 生産性 / COVID-19 / 手術 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度の成果としては予定通りに2020~2022年度分のデータ収集を完了することができた。帝京大学医学部附属病院中央手術部で2020-22年に行われた全手術データを収集した。データ収集では手術医療のインプット・アウトプットを決定し、目標とする生産性分析に必要かつ十分なデータを正確に収集した。具体的には手術医療のインプットとして「手術を行う医師の人数」・「手術に要する時間」などのデータを集めた。また手術医療のアウトプットとしては、「手術診療報酬額」データなどを収集した。 研究途中の成果としては、日本政府の発出した「緊急事態宣言」と手術医療生産性変化の関係を明らかにした。その結果、緊急事態宣言によって手術医療生産性が低下することはなかったということが明らかになった。この成果は下記英文論文として発表された。 Nakata Y, Watanabe Y, Ozaki A. Surgical productivity did not suffer despite the states of emergency against the COVID-19 pandemic in Japan: a retrospective observational study. BMC Health Services Research 2022 Oct 20; 22(1):1267 doi: 10.1186/s12913-022-08669-w
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
データ収集は無理のない計画を立てたため、問題なく進行している。また、研究途中の成果を英文論文として早くも発表できたのも大きな進展である。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度も現在の調子を維持して、データ収集を継続する予定である。データ収集が完結した時点で、パンデミック以前のデータと組み合わせた長期生産性変化を調べる研究を行う予定である。
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Causes of Carryover |
パンデミックのため、学会参加がOn-line参加となったため。
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