2023 Fiscal Year Research-status Report
臨床判断力を育成するためのファシリテーションスキル向上プログラムの開発
Project/Area Number |
22K10748
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Research Institution | Osaka Seikei University |
Principal Investigator |
貞永 千佳生 大阪成蹊大学, 看護学部, 講師 (10600182)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笹川 寿美 兵庫医科大学, 看護学部, 准教授 (60322898)
千葉 香苗 兵庫医科大学, 看護学部, 助教 (80779968) [Withdrawn]
網島 ひづる 兵庫医科大学, 看護学部, 特別招聘教授 (90259432)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | シミュレーション教育 / 臨床判断 / ファシリテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、臨床判断力を育成するためのシミュレーション教育におけるファシリテーションスキル向上プログラムを開発し、実施・評価することである。 第1段階は、臨床判断のプロセスに基づいたファシリテーションの課題の明確化である。 本年度は、看護基礎教育における周手術期看護のシミュレーションを用いた臨床判断力を育成するためのファシリテータの課題と対処を明らかにした。研究デザインは、質的記述的研究。研究対象者は、シチュエーション・ベースド・トレーニングのファシリテータの経験のある周術期看護を担当している看護大学専任教員とした。データ収集方法は、研究者が作成したファシリテータの解決および対処しなければならないことを問う質問紙を用いた半構造化面接を実施した。面接は、対面またはWeb会議システムを用いた。分析方法は、帰納的にカテゴリ化した。倫理的配慮は、研究者所属施設倫理委員会の承認を得て実施した。その結果、限られた演習時間で、学修目標を達成させるためにファシリテータが主導していた。また、学生の心理的安全性を考慮しつつ臨地実習を想定した周術期にある患者のリアリティを持たせる課題設定することであった。そして、ファシリテータとして、学生の主体的な思考にアプローチする取り組が必要であった。課題解決に向けては、学生の知識や技術不足を踏まえたシミュレーション演習に必要な詳細なシナリオをファシリテータ間で共有することやファシリテータの振り返りおよびシミュレーション演習評価が必要である。 次年度は、第1段階での成果を活用して第2段階の臨床判断力を育成するためのファシリテーションスキル向上プログラムの作成に取り組む。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
前年度の新型コロナウイルス感染症対策の影響によって、対面での面接調査が難しく、データ収集が滞っていた。そのため、補助事業期間の進捗状況はやや遅れている。本年度は、データ収集方法を対面またはWEBシステムを使用して実施できるように環境整備に取り組み、おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度取り組んだ、看護基礎教育における周手術期看護のシミュレーションを用いた臨床判断力を育成するためのファシリテーターの課題と対処の結果を活用して、ファシリテーションスキル向上プログラムの枠組みを検討する。 看護基礎教育における周術期看護のシミュレーションを用いた臨床判断力を育成するためのファシリテータの自己評価指標の作成と妥当性を検証する。自己評価指標原案を作成し、妥当性の検証のため質問紙調査を実施する。
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Causes of Carryover |
第1段階の研究は終了し、その成果を活用して第2段階の臨床判断力を育成するためのファシリテーションスキル向上プログラムの作成を実施する。新型コロナ感染症対策にため本研究の対象者である看護教員への面接調査ができず、計画が滞ることになったことから、研究遂行に時間を要している。そのため、プログラムの作成に向けた、質問紙調査および第3段階である臨床判断力を育成するためのファシリテーションスキル向上プログラムの実施と評価のための費用として使用する予定である。
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Research Products
(1 results)