2022 Fiscal Year Research-status Report
精神看護における薬理学教育プログラムの開発~当事者と薬剤師・看護師の共同創造~
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22K10775
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Research Institution | Daiichi University, College of Pharmaceutical Sciences |
Principal Investigator |
宮崎 初 第一薬科大学, 看護学部, 講師 (80612952)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗原 はるか 第一薬科大学, 看護学部, 助教 (80614594)
安藤 満代 西九州大学, 子ども学部, 教授 (10284457)
中本 亮 福岡県立大学, 看護学部, 助教 (20782973)
山脇 洋輔 第一薬科大学, 薬学部, 講師 (90584061)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 薬剤師 / 看護師 / 協働 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、【研究Ⅰ】-①の薬剤師と精神科看護師の連携(関わり)・協働の現状と課題を明らかにすることを目的とし、アンケート調査を行った。 対象者は、一般社団法人日本病院薬剤師会、精神薬学会の認定薬剤師のいる単科の精神病院(112病院)に勤務している常勤の薬剤師と看護師(役職は除外)とし、病院長の承諾を得た病院へアンケートを送付後、個々へのQR読み取りアンケートの実施した。 病院依頼の結果、9病院の承諾、不明1病院、辞退1病院であった(回収率8%)。内承諾病院での精神科看護師、薬剤師からのアンケート結果は、現時点では、精神科看護師28名、薬剤師14名のアンケート結果が得られた。 その結果からは、①クロザリルに関する協働が看護師は50%、薬剤師は40%程度で一番多く診療報酬改定との関連が強く感じられた。②協働は双方とも概ねできているという認識が多かった。しかし、内容としては、精神科看護師は「心理プログラムに参加してくれる」「定期的に来てくれる」というポジティブな内容であったが、薬剤師は慎重で、「制度上必要」などやや見方が異なっていた。また、要望では、精神科看護師は、薬剤師に対して患者の情報を知ってもらいたいという意見があり、薬剤師は、精神科看護師に対して、薬の知識をもってもらいたいという意見があり、それぞれの専門性に関して、他の職種に求めていることが分かった。 病院のアンケート依頼の承諾率が低く、データに偏りがでてくる可能性があるため、次年度は、再度依頼、検討をしてもらう機会を得、より信頼度のあるアンケート結果にしていく必要がある。そのため、次年度はアンケート依頼(5月中)と共に、【研究Ⅰ】-②の薬剤師、看護師へのインタビューを予定としているため、【研究Ⅰ】-①の結果と共に、文献検討を行い、半構成インタビューガイドを作成していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
開学し、初めての実習が始まると共に、コロナ禍で学内実習や臨地実習の混合で急な調整も多く、同時に急な教員異動が重なり、大学全体だけでなく、領域内での仕事量が増加した。また、体調不良も重なり、研究時間が極端に減少してしまった。 また、アンケートのプレテスト等にも時間がかかり、年度末でのアンケート調査となり、アンケート調査結果が予想よりはるかに少なかった。
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Strategy for Future Research Activity |
アンケート調査依頼が年度末とともに、依頼期間も短かったため、承諾書の回収率も低かった可能性が高い。そのため、次年度は再度アンケート依頼、検討してもらう機会を設けることとする。同時に、文献検討等も行い、次年度予定のインタビューの準備にも取り掛かっておく。
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Causes of Carryover |
今年度は、コロナ禍で学会がWeb開催となったため、旅費が抑えられた。また、研究に関しても遅れており、物品購入費も抑えられた。次年度は、研究をしていく上で、再度アンケート依頼を行うことと、インタビューに備え物品や消耗品購入など今年度以上に使用額が増える予定である。
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