2022 Fiscal Year Research-status Report
Clarify competencies of midwives involved in postpartum care
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22K11045
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Research Institution | University of Tokyo Health Sciences |
Principal Investigator |
桑原 さやか 東京医療学院大学, 保健医療学部, 助教 (70866376)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和智 志げみ 北里大学, 看護学部, 講師 (70410173)
新井 陽子 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (90453505)
松原 康美 北里大学, 看護学部, 准教授 (10779010)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 産後ケア / 助産師 / コンピテンシー |
Outline of Annual Research Achievements |
本邦では、COVID-19感染拡大により様々な要因から産後うつが2倍以上に増加し(松島,2020)、児童虐待の相談件数も過去最多となった(厚生労働省,2021)。産後うつや児童虐待の予防を図る観点から産婦健康診査事業を開始した際、実施要件に「産後ケア事業」が挙げられたように(厚生労働省,2017)、産後ケアに携わる助産師の専門的な臨床能力が必要とされている。しかし、2019年の母子保健法一部改正により「産後ケア事業」は母子保健法として位置づけられ、各市町村の努力義務となったものの(厚生労働省,2019)、事業開始から間もなく、産後ケアに携わる助産師の専門的な臨床能力については明らかにされていない。研究者は、「宿泊型産後ケア施設において助産師が行う産後うつ予防を含む心理的ケアの分析(令和2年度科研費若手研究課題番号20K19144)」の研究を進める中、産後ケアに携わる助産師には、専門的な思考や臨床能力、行動特性があると実感した。 そこで、本研究は「産後ケアに携わる助産師のコンピテンシーの明確化」を目的として実施する。 2022年度は、研究計画書作成のための文献検討に多くの時間をかけた。助産師のコンピテンシーについては、国際助産師連盟(International Confederation of Midwives)、日本助産師学会がそれぞれ本文に記載しているように必要最低限の知識・技能・専門職としての行動の提示をしたり、助産師全般に必要となる大枠の実践基準が明記されたりしているが、産後ケアという特定部分に関する能力を示すコンピテンシーは明確ではない。産後ケアは、古くから国内外で実践されてきたが、各国の伝統や文化、公衆衛生や母体死亡率などにより産後ケアの内容や位置づけは異なっていた。このため、我が国の伝統や文化など社会的背景を鑑み、データを収集していく必要性がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当該年度は、研究計画書の立案と倫理審査にて承認を得たのちに、3名のインタビューを開始する計画であった。 進捗状況は、やや遅れており、現在は研究計画書を研究倫理審査委員会へ提出準備段階である。 理由としては、在籍研究機関における研究倫理審査前の受講研修システムに大幅に変更があったこと、研究倫理審査委員会への提出書類の様式に大幅に変更があったこと、研究倫理審査委員会の開催日時が提示されず不明瞭であったこと、文献検討の際に活用したい翻訳ソフトの購入等の手続きに時間を要したこと、一時的に欠員があり研究時間の確保が困難であったことなどが影響している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、研究計画手順の通り、研究倫理審査委員会へ研究計画書を提出する。 研究倫理審査委員会にて承認が得られ次第、研究対象者へ研究説明を行い、同意が得られた後、インタビュー調査を開始する。
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Causes of Carryover |
概ね計画通り使用することができたが、学会がweb参加であったことから旅費の使用額が少なくなった。今後、現地開催やハイブリッド開催の学会が増えてくることが予測されるため、可能な限り現地での学会参加をし、引き続き計画に沿って使用していく。
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