2023 Fiscal Year Research-status Report
精神看護の役割・機能を踏まえた精神看護学実習の多様化と地域への移行に関する研究
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22K11166
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Research Institution | National Center for Global Health and Medicine |
Principal Investigator |
森 真喜子 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 国立看護大学校 教授 (80386789)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安保 寛明 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (00347189)
森田 牧子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (70582998)
嶋津 多恵子 国際医療福祉大学, 大学院, 教授 (80184521)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 精神看護学実習 / 地域移行 / 精神科訪問看護 / 精神科デイケア / 地域精神保健福祉 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究2年目にあたる今年度は、研究テーマである精神看護学教育に関する文献・先行研究の傾向の把握を目的に、精神看護学教育(精神看護学に関する講義・演習・実習等)の内容や方法の関連文献や先行研究の収集とその内容の分析を継続した。同時に、地域における精神看護に関する文献・先行研究の傾向の把握を目的に、精神科外来、精神科訪問看護、精神科デイ・ナイトケア、就労移行・継続支援、グループホーム等の地域精神看護の関連文献や先行研究の収集とその内容の分析を継続した。 また、一般社団法人日本看護系大学協議会の会員校295校を対象に本研究の質問紙調査(Web調査・郵送調査)を実施した。 さらに、質的データ分析の精度を高めるため、研究代表者・研究分担者・協力研究者で質的研究の分析法を検討し、質問紙調査(Web調査・郵送調査)とインタビュー調査の質的データの分析方法と方針を研究者間で共有する機会を設定した。 所属施設の倫理審査委員会の承認後、一般社団法人日本看護系大学協議会の承認を得て会員校一覧に掲載されている大学・学部・学科宛に研究依頼文書と研究説明文書とともに紙面に印刷した質問紙とWeb調査用の質問紙のQRコードを掲載した用紙を郵送し、調査を実施した。 また、質問紙調査(郵送調査・Web調査)において、新しい看護教育カリキュラムへの移行に伴い精神看護学実習の目的・目標や実習内容を変更予定である(もしくは変更した)と回答した者を対象に、精神看護の役割・機能として認識する内容とその根拠、令和2年度保健師助産師看護師学校養成所指定規則改正に伴う新しい看護教育カリキュラムへの移行後の精神看護学教育の目的・目標や教育内容を決定した理由と経緯に関するインタビュー調査を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
文献・先行研究に関する情報収集と分析は、概ね順調に進行している。2023年度には質問紙調査(Web調査・郵送調査)を完了し、次の段階であるインタビュー調査を開始した状況であり、来年度もインタビュー調査は継続する予定である。インタビュー調査と並行して、質問紙調査とインタビュー調査で収集したデータの分析を進め、学会発表や学会誌投稿の準備を進める予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度に続き、インタビュー調査は2024年度も継続の予定である。 インタビュー調査 ①研究参加候補者のリストアップ:質問紙調査(Web調査)において、新しい看護教育カリキュラムへの移行に伴い精神看護学実習の目的・目標や実習内容を変更予定である(もしくは変更した)と回答した者を研究参加候補者とし、その研究参加候補者を対象に文書と口頭で研究の主旨を説明し、同意が得られた者のうち理論的サンプリングの手法によりサンプリングした者を研究参加者とする。 ②インタビュー調査:インタビュー調査前にデモグラフィック・データ(年齢、性別、看護実践の経験年数と経験内容、精神看護学教育の経験年数と経験内容等)に関する情報収集を行う。インタビューガイドに基づき、1回60分程度の半構成的面接法をオンラインもしくは対面により実施する。 また、インタビュー調査と並行して、質問紙調査とインタビュー調査で収集したデータの分析を進め、学会発表や学会誌投稿の準備を進める予定である。
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Causes of Carryover |
来年度は本研究課題の最終年度にあたり、上記の理由の項にも記載した通り、データ収集のためのインタビュー調査を継続的に実施する予定である。その必要経費として、旅費・謝礼・印刷費等の支出を予定している。また、本研究課題に関連する研究成果を発表するための国内外で開催される学術集会参加に伴う旅費や参加費の支出や、専門学会の学会誌への投稿のための支出を予定している。
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Research Products
(18 results)
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[Presentation] 精神科訪問看護におけるケア内容とアウトカムの評価2023
Author(s)
瀬戸屋希, 萱間真美, 木戸芳史, 青木裕見, 福島鏡, 榊美樹, 船越明子, 安保寛明, 森真喜子, 草地仁史, 高砂裕子, 平原優美, 片山成仁, 立森久照
Organizer
日本看護科学学会第43回学術集会
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