2023 Fiscal Year Research-status Report
Evaluation of the psychosocial effects of activity care programs for people with dementia
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22K11241
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Research Institution | Josai International University |
Principal Investigator |
川久保 悦子 城西国際大学, 看護学部, 教授 (30614698)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡 美智代 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (10312729)
大山 良雄 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (70334117)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | art therapy / art activity / activity care / dementia / validity and reliability / well-being |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】認知症高齢者を対象としたアクティビティケア全般の心理社会的効果の評価における日本語版The GCCWBOTの信頼性・妥当性を検討する。我々は、認知症高齢者を対象としたビジュアルアートセラピーの心理社会的効果を評価するための尺度である日本語版The Greater Cincinnati Chapter Well-Being Observation Tool(The GCCWBOT以下日本語版)を開発した(Kawakubo&Ohyama, 2023)。この開発した日本語版が尺度として高齢者のアクティビティケア全般で使用できるかを検討する。令和4年度は、認知症対応型共同生活介護4施設の軽度~重度の認知症高齢者33名に対し、アートセラピー、ぬりえ、その他のアクティビティ(ボール遊び、体操など)を週に1回、6週間ごと18週間行った。心理社会的状態を日本語版を用いて評価した。介入前、18週後にMMSE、介入6、12、18週間後にNPI-NH、short QOL-Dで評価した。令和5年度は、介入研究で得られたデータを解析した。【結果】男性3、女性30名(平均年齢87.12±5.6歳)、MMSEは15点(中央値)であった。全体のCronbachのα係数は0.941と高い内的一貫性が得られた。Inter-rater 信頼性の検討では、2評価者間の7つの領域の級内相関係数ICCは0.276~0.700であった。7領域の因子分析では2因子が抽出され、オリジナルである英語版の因子分析の結果と一致し、また、我々が以前の研究で実施したビジュアルアートセラピーにおける因子分析の結果とも一致した。また、日本語版での評価は、ぬりえに比較して、アートセラピー、及び、その他のアクティビティの方が、心理社会的状態が良好である傾向であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和4年度:当初の計画通りに介入研究を実施した。 令和5年度:当初の計画通りに介入研究から得られたデータの解析を実施した。 なお、研究成果の一部については、2024年6月25日~26日に開催される第25回日本認知症ケア学会大会で発表予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度:分担者らと協議しなから、更に、介入研究から得られたデータの解析を行い、研究成果を発表する。日本語版The GCCWBOT改訂版の作成と日本語版The GCCWBOTを普及させるための手引書を作成する。
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Causes of Carryover |
介入研究から得られたデータの解析、研究成果を学会発表するための経費、研究成果を論文発表するための経費、日本語版The GCCWBOTを普及させるための手引書を作成するための経費に使用する予定である。
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Research Products
(1 results)