2023 Fiscal Year Research-status Report
重度知的障害者の肥満改善に向けた母親への介入プログラムの効果測定
Project/Area Number |
22K11247
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Research Institution | Nagoya Women's University |
Principal Investigator |
野中 光代 名古屋女子大学, 健康科学部, 助教 (50269651)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳澤 理子 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (30310618)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 知的障害 / 肥満 / 母親 / 行動分析学 |
Outline of Annual Research Achievements |
成人重度知的障害者の肥満を改善するために、「自閉症を伴う重度知的障害者に対する母親の肥満容認プロセス」と「行動分析学」をもとに作成し、研究者が9例で減量効果と実施可能性を検証した「ノーバトルパターン崩し減量プログラム」を自閉症以外の重度知的障害者にも範囲を広げ、障害者施設の看護師や管理栄養士が実施して効果と実施可能性を検証することを目的に実施した。RCTのプロトコールは実施前に、UMINに登録した(UMIM-CTR ID;UMIN000047478)。データ収集は2週間のベースライン、4か月間の介入、フォローアップ期間は介入終了後3か月間であった。 昨年から引き続き、令和5年12月までに、17施設の看護師等19人が、31組の重度知的障害者母子を対象に、デイセンターごとのクラスター無作為化比較試験を実施した。最終的に、15施設看護師等17人が、介入群15組、対照群13組、計28組のフォローアップまでのデータ収集を終えた。プライマリーアウトカムは体重と腹囲で、群別のフリードマン検定の結果、介入群では、体重の有意な減少と、腹囲の減少がみられたが、対照群では変化がなかった。成人の抵抗は少なく、 母親の実施率は高く、一日の摂取量は減少した。 研究成果を令和6年3月6日7日に香港で開催された27th East Asian Forum of Nursing Scholars (EAFONS) でポスター発表した。現在英語論文投稿の準備をしており、令和6年度の採択を目指している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
学会発表が終わり、現在論文投稿を進めており、おおむね順調である。
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Strategy for Future Research Activity |
現在ネイティブチェック中である。論文投稿を進めていく。
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Causes of Carryover |
The 27th East Asian Forum of Nursing Scholarsの抄録締め切りが延長し、データ収集終了後、直ちに分析し、抄録を作成し、3月に学会発表をすることができた。計画では令和6年度にアメリカ公衆衛生学会で発表予定であったため、アメリカに比べて香港は安価に学会発表ができた。 リクルート予定が40組であったが、予定の愛知県内のリクルートはおおむね終了したため、データ収集期間を延長せず、予定通り一旦研究をまとめる決断をした。そのため、リクルートできたのが31組となり、謝金やデータ収集にかかる旅費等が予定よりかからなかった。
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Research Products
(1 results)