2023 Fiscal Year Research-status Report
慢性期外傷性脳損傷患者における認知機能トレーニングプログラムの確立
Project/Area Number |
22K11442
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
澤村 大輔 北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (20734750)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
Tha KhinKhin 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (20451445)
境 信哉 北海道大学, 保健科学研究院, 博士研究員 (30299804)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 認知機能トレーニング / 慢性外傷性脳損傷患者 / 神経心理学的評価 / Diffusion imaging / functional MRI |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度の上半期には北大病院リハビリテーション科、リハビリテーション部との連携体制を整備し、被験者リクルートを開始する準備に時間を要した。昨年度のパイロットスタディーを基に注意とワーキングメモリ課題からなるComputerized cognitive trainingを実装し、その効果を検証するための評価として機能的・構造的脳MRI検査、課題と同じ認知ドメイン、また異なる認知ドメインを評価する神経心理学的検査を準備した。これまで脳損傷例8例を対象にデータを取得した。脳損傷例8例に共通して4週間における週5回1日1時間の注意、ワーキングメモリに対するcomputerized cognitive trainingよるトレーニング課題自体の成績向上(課題特異的効果)およびトレーニング課題と同じ認知ドメインに分類される神経心理学的評価の成績向上(トレーニングの近位転移効果)が認められている。一方で、異なる認知ドメインを評価する神経心理学的検査の成績向上(トレーニングの遠位転移効果)における効果量は仮説通りとはいかず、小さな効果量にとどまっていることが確認された。この原因については、対象者の基本属性データ、また既往や重症度に基づくいくつかの要因が考えられるが、現状ではこの結果が妥当なものであるかどうかを含め、十分な考察ができていない。今後症例数を増やして検討していく予定である。予定より研究の進捗が遅れているため、今後は症例リクルート状況について研究分担者と情報を共有する会議を頻回に持つよう努めていく。できる限り期間内に目標症例数を達成できるよう連携をして研究を進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
北大病院リハビリテーション科、リハビリテーション部との密な連携がとれておらず、被験者リクルートが遅れてしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
北大病院リハビリテーション科、リハビリテーション部との連携を強化し、症例のリクルートを円滑に行えるよう努力する。出来る限り早期に目標症例数に到達できるよう、状況に応じて高頻度に進捗報告、または症例リクルートについてのミーティングを開催する。ここから数例のデータ取得が決まっており、できる限り進捗の遅れを取り戻すように努力する。
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Causes of Carryover |
被験者リクルートの遅れによりその分のMRI使用料分が残額として生じている。
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[Presentation] Differential effects of transcranial random noise stimulation and transcranial direct current stimulation on working memory performance in healthy individuals: a randomized controlled trial2024
Author(s)
Yukina Tokikuni, Akihiro Watanabe, Hisato Nakazono, Hiroshi Miura, Ryuji Saito, Duan Miaowen, Kanako Fuyama, Keita Takahashi, Kazufumi Okada, Kazuhiro Sugawara, Harukazu Tohyama, Susumu Yoshida, Kenneth N.K. Fong, Daisuke Sawamura
Organizer
The 4th Japan-Taiwan-Korea Neurorehabilitation Conference
Int'l Joint Research
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[Presentation] Different effectiveness of transcranial random noise stimulation and transcranial direct current stimulation for enhancing working memory in healthy individuals: A randomized controlled trial2023
Author(s)
Yukina Tokikuni, Akihiro Watanabe, Hisato Nakazono, Hiroshi Miura, Ryuji Saito, Duan Miaowen, Kazuhiro Sugawara, Harukazu Tohyama, Susumu Yoshida, Fong Kenneth, Daisuke Sawamura
Organizer
The 6th FHS International Conference
Int'l Joint Research
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[Presentation] 外傷性脳損傷における全脳温度と認知機能との関係性評価2023
Author(s)
北川真歩, 李忻南, 澤村大輔, Sulaiman Sheriff, Andrew A.Maudsley, 坂本大貴, 齋藤道紀, 王程, Philip Kyeremeh Jnr Oppong, 西上健太郎, Khin Khin Tha
Organizer
第9回北大・部局横断シンポジウム
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