2023 Fiscal Year Research-status Report
日本語数量・程度節の主部内在関係節分析:統語から類型論・神経科学までの多角的研究
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22K13119
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
岡田 理恵子 国際医療福祉大学, 福岡保健医療学部, 講師 (60550910)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 数量節 / 空演算子移動 / 主部内在関係節 / 統語論 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、日本語で節の形で数量を表すもの(以下、数量節)の統語論的、類型論的、神経科学的研究を目的としている。2023年度は、2022年度に行った「数量」関係節の分析を論文化すべく執筆活動を進めた。具体的には、「数量」関係節のみにとどまらず、類似の数量節(比較構文、ダケ節、半分関係節)との比較を行った。黒田 (1999)の主部内在関係節の分析に従い島の制約についてテストをしたところ、「数量」関係節には他の類似の数量節とは異なり、2種類の統語構造が考えられることを主張した。さらに、例文の容認性判断において揺れをなくすため例文の改善と、その容認度のアンケート作成に着手した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年度後半は体調不良で休職したため、研究を進めることができなかった。そのために当初の計画から研究の達成度が遅れている。以上から「やや遅れている」と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
「数量」関係節とそれ以外の数量節(ダケ節、ホド節、クライ節、「半分」関係節、比較構文)を黒田(1999)以外の主部内在関係節の分析も適用し、それぞれの特徴を明らかにする。例文の容認性判断の揺れをなくすため、容認度アンケートを完成させ、大学生を中心に実施する。
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Causes of Carryover |
2023年度後半は体調不良で休職したため研究が一時停止し、科研費執行にまで及ばなかった。2024年度は徐々に研究を再開し、アンケート実施の謝金や学会発表での出張旅費などを計上している。
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