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2022 Fiscal Year Research-status Report

指値注文帳モデルを応用した金融バブルの制御の研究

Research Project

Project/Area Number 22K13433
Research InstitutionTokyo University of Science

Principal Investigator

吉田 直広  東京理科大学, 経営学部経営学科, 助教 (90829855)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2027-03-31
Keywordsファイナンス / 証券価格モデル / バブル / 確率過程
Outline of Annual Research Achievements

本研究は金融バブルを含む証券価格モデルを,まず投資家のミクロ投資行動モデルを定義し,そこから投資行動の集合体としての指値注文帳モデルを導き,さらに証券価格モデルを導出する,というようにミクロからマクロへ各モデルを関連付けて構築することを目指している.
本年度は,バブルを起こしうる投資家のミクロ投資行動について,モデル構築のアイディアを得て研究をまとめた.この内容は投稿論文としてまとめているところである.このモデルでは投資家はバブルの終了時点のそれぞれの予想値をもとに証券の注文を行う.このモデルにおけるバブルは有限時間のうちに価格が無限大に発散するという特徴を持っている.それは指数関数的増大を超過する価格の発散速度であるため,かなり急激なバブルを表現できている.シミュレーションによって,価格の発散より十分前では価格はランダムウォークしているが,発散時刻が近づくと急激に価格が上昇することが確認できる.
またその他に,本研究に間接的に関連する基礎的な確率過程であるランダムウォークについて口頭発表を3件行い,論文を1本投稿している.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

バブルを起こすような投資家のミクロ投資行動のモデル構築のアイディアを得られたことで,本研究の目標である金融バブルのミクロ的基礎構築の根幹ができたといえるから.

Strategy for Future Research Activity

まず現在まとめている投稿論文の出版を目指す.
さらに,今年度の研究で得られた投資家のミクロ行動モデルと指値注文帳モデルの関連付けを行う.
そして,指値注文帳モデルからバブルを内包する証券価格モデルを導出する.
最後に,そのモデルを用いてバブルの制御可能性を模索する.

Causes of Carryover

旅費を支出予定だった学会が1件オンライン開催になり支出の必要がなくなったため.
また,研究をまとめた論文の投稿が今年度には間に合わず投稿料の支払いがなかったため.
次年度使用額は論文の投稿料として使用する予定である.

  • Research Products

    (3 results)

All 2023 2022

All Presentation (3 results)

  • [Presentation] ランダムウォークの局所時間とexcursionについて2023

    • Author(s)
      藤田岳彦, 吉田直広
    • Organizer
      日本応用数理学会第19回研究部会連合発表会
  • [Presentation] ランダムウォークの離散時間 marked excursion 法について2022

    • Author(s)
      藤田岳彦, 吉田直広
    • Organizer
      無限分解可能過程に関連する諸問題
  • [Presentation] ランダムウォークの離散時間 marked excursion 法について2022

    • Author(s)
      吉田 直広
    • Organizer
      企業研究所主催公開研究会(「定量的リスク管理の研究」チーム)

URL: 

Published: 2023-12-25  

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