2023 Fiscal Year Research-status Report
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22K13433
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Research Institution | Keiai University |
Principal Investigator |
吉田 直広 敬愛大学, 経済学部, 講師 (90829855)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | バブル / 証券価格モデル / 確率過程 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は金融バブルを含む証券価格モデルを,まず投資家のミクロ投資行動モデルを定義し,そこから投資行動の集合体としての指値注文帳モデルを導き,さらに証券価格モデルを導出する,というようにミクロからマクロへ各モデルを関連付けて構築することを目指している. 2023年度は,バブルを起こしうる投資家のミクロ投資行動について,得られた研究の論文出版と学会での研究発表を行った.この研究のモデルは投資家が多くいるエージェントベースモデルであり,投資家たちはバブルの終了時点のそれぞれの予想値をもとに証券の注文を行う.このモデルにおけるバブルは有限時間のうちに価格が無限大に発散するという特徴を持っている.2023年度に発表した研究結果ではこの投資家たちの離散時間投資行動のモデルからそれが形成する連続時間証券価格モデルの特徴を調べた.論文は査読付き国際学術雑誌に1つ掲載され,また国際学会において発表を1件行った. この他にも数学の研究を行い上記に加えて5本の査読付き論文を出版し国内学会で1件の発表をした.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
2023年度は査読付き国際学術雑誌に6本の論文を掲載し,国際学会で1件と国内学会で1件の研究発表を行うことができ,これは当初の想定を大きく上回る成果であったから.
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Strategy for Future Research Activity |
今までの研究で得られたバブルモデルは証券価格が超指数関数的に発散するという特徴だけを持っている.しかし,バブルについて知られている価格過程の特徴はほかにもある.例えば対数周期的なゆらぎなどである.今後はモデルにそのような特徴も持たせられるようシミュレーションとそれにもとづく数理的な研究を行う予定である.
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Causes of Carryover |
参加した国際学会が国内かつ近隣で開催されてので旅費が大幅に余ったため.来年度はその分を別の学会参加旅費にあてる.
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Research Products
(2 results)