2023 Fiscal Year Research-status Report
職場における従業員の沈黙動機の帰属一致プロセスの解明
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22K13479
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
辺見 英貴 長崎大学, 経済学部, 助教 (80914241)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 従業員の沈黙 / 従業員の発言 / 沈黙動機 / コンテクスト / 理論研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、マネジャーと従業員の沈黙動機に対する帰属動機のプロセスを明らかにし、従業員の沈黙が業務進行に対してポジティブな影響を与える状況を検証することである。従業員の沈黙とは、従業員がマネジャーに対してアイデアや情報や意見の主張を控える行動である。本研究は、学術と現実を架橋するとともに、企業組織の人事施策に対して新たな示唆を与えることが期待できる。 令和5年度は、先行研究の整理をし、研究論文の執筆を行った。本論文は、職場における従業員の沈黙および発言がマネジャーに対して、どのような影響を与えるのかを明らかにするために、帰属理論に基づいた理論的検討をすることである。本論文は、現在、理論研究として雑誌投稿をし、審査中である。本理論研究は、社会心理学で扱われてきた帰属理論を経営学の組織行動論に応用した研究のレビューと今後の展望を検討するものである。 同様の内容について、国際学会 (International Conference on Business, Economics and Information Technology)での報告を実施した。本学会をふまえて、日本(東洋)の文脈を取り入れる重要性を今後検討していく。また、所属学部内のセミナーにて、「職場における従業員の沈黙および発言の研究と今後の展望」という題目で、組織行動論における従業員の沈黙および発言研究のレビューと今後の研究について発表した。本セミナーを通して、沈黙と発言の理論的な関係性を改めて示す重要性が指摘された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
論文執筆を進めている。令和6年度内に理論研究の成果を公表していく。
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Strategy for Future Research Activity |
論文投稿をしていく。加えて、理論研究を踏まえた今後の実証研究について検討していく。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、昨年度の研究を継続する必要があるからである。 研究継続に際して、論文執筆のための学会参加や研究会、本研究に関連する書籍や備品の購入を予定している。
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