2023 Fiscal Year Annual Research Report
界面反応活性種の粒子サイズ制御に基づく選択酸化と二酸化炭素転換反応への展開
Project/Area Number |
22K14540
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
保田 修平 富山大学, 学術研究部工学系, 特命助教 (40883632)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 二酸化炭素活性 / 炭化水素活性 / ゼオライト |
Outline of Annual Research Achievements |
炭素循環の観点から二酸化炭素転換反応において効果的な吸脱着能を有する固体触媒の開発が求められる。例えばゼオライトのイオン交換サイトのカチオン種がアルカリ金属種の場合、二酸化炭素がゼオライトに多く吸着される。カウンターカチオン種を制御したPd含有ゼオライト([H]-MWWW, [Na]-MWWおよび[H+Na]-MWW)を合成し、二酸化炭素の吸脱着と転換性能との関係について明らかにした。その結果、Na+カチオンの存在により二酸化炭素吸着量は増大するものの、Na+と二酸化炭素が結合することで触媒性能は低下することを明らかにした。さらに、表面化学種を分析したところ、ゼオライトの骨格内Al種とPd種との相互作用により、二酸化炭素がAlサイト近傍で活性化されることを明らかにした。
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