2022 Fiscal Year Research-status Report
PET-CTを用いた扁桃体活性の評価による致死性不整脈のリスク評価と予防法の解明
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22K16132
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
大槻 総 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (10869928)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | VT/VF / ICD/CRT-D / PET / ストレス / 扁桃体 |
Outline of Annual Research Achievements |
心不全患者の死亡原因の約半数は心臓突然死であり、心不全患者にとって心室頻拍・心室細動(VT/VF)は非常に重要な問題である。心不全に伴う交感神経活性の亢進は不整脈のVT/VFのtriggerとなりやすいことが知られており、β遮断薬や静注麻酔薬は交感神経活性を抑制することを通してVT/VFの発症予防に寄与している。心室性不整脈の発症において交感神経活性を抑制することは主要な戦略の一つであるが、交感神経に上流から影響を与えるストレスの管理による治療効果は解明されていない。ストレスと心血管イベントリスクを結びつけるメカニズムとして扁桃体が関与している可能性が近年指摘されている。本研究では器質的心疾患がありVT/VFを発症した既往のあるICD/CRT-D植込み患者を対象とし、PET-CTによる扁桃体活性の定量評価がVT/VF発症リスクの評価の予測因子となり得るか解明することを目的とする。 初年度にあたる令和4年度は、研究代表者の所属機関である新潟大学医歯学総合病院の倫理審査委員会への審査申請を実施した。また、新潟大学の脳研究所と共同研究体制の構築を図り、PET-CTの撮像とその評価方法の確認を行った。2023.1月に研究体制の構築が終了し順次対象患者のPET検査を行い、扁桃体活性の評価をしつつその後の不整脈イベント等について経過観察中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究体制の構築にやや時間を要したことと、PET装置の不具合から対象患者の撮像ができない状況となっておりやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
装置の復旧が済み次第、順次対象患者の検査を続ける。
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Causes of Carryover |
研究体制の構築、倫理委員会への提出、対象患者の不足等により研究にやや遅れが生じているため。次年度使用額と翌年度分として請求した助成金を合わせて使用し、引き続き研究を実施する。
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