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2022 Fiscal Year Research-status Report

新しい椎間板変性治療

Research Project

Project/Area Number 22K16736
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

松倉 遊  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (10880867)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywords椎間板変性 / ラット / 動物モデル
Outline of Annual Research Achievements

椎間板は椎骨をつなぐ軟骨組織で、荷重に対してクッションの役割をしており、加齢や外傷、ストレスなどにより椎間板が変性すると慢性化する腰痛や日常生活動作の障害をひきおこす。社会が高齢化する中で、椎間板変性に伴う腰痛患者は増加しており効果的な治療の開発が求められている。
椎間板は人体最大の無血管組織であり、一度損傷すると組織の自然修復が難しいため、外部から組織再生を促すような薬剤を投与することが必要となる。本研究では、われわれが開発したmRNA医薬を応用して、椎間板組織の再生を促進させる転写因子を投与することで、実用的な椎間板治療システム構築を目指す。具体的には、実臨床に即したラット椎間板変性モデルを作成し、髄核の再生が期待される軟骨誘導性転写因子RUNX1、Cbfb1、Sox9、Wwp2を局所投与することによる椎間板変性の抑制効果を詳細に解析していく。
そのために当該年度においては、ラット椎間板変性モデルの確立を目標としていた。ラットに対して、後方からのアプローチにより椎弓後面を露出、第3.4.5腰椎の棘突起に18G針により孔作成し、1-0絹糸を通し締結する。さらに歯科用接着材料であるスーパーボンド(サンメディカル社)を棘突起間、椎弓間に塗布することにより固定モデルを作成し、それぞれ、術後4W、8W、12Wにて単純X線、MRI、組織学的検討(HE染色、SO染色、各免疫染色)、椎間板組織におけるIL-6、Col2、Agg、MMP3、MMP13等を定量し、炎症、変性進行の評価を行い
、経時的に椎間板変性が進行していることを確認し、ラット椎間板変性モデルを作成することができた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

上記に記載した通り、初年度に目標としていたモデルの作成については、達成できておりおおむね順調な進捗と考える。

Strategy for Future Research Activity

今後は確立したラット椎間板変性モデルに対して、
・mRNAを介して軟骨誘導性転写因子の椎間板への投与
・椎間板変性の抑制効果の評価
を進めていく予定である。

Causes of Carryover

情報収集のための学会参加について、オンラインが主となっていたで旅費等が少なくなったことが主の理由であり、現在はオンサイトでの学会が主であるので前年と比較し学会参加費は増額が予想される。

URL: 

Published: 2023-12-25  

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